寧夏回族自治區(qū)域內(nèi)の毛烏素（ムウス）砂漠の面積は約73萬5000ヘクタールで、ムウス砂漠全體の12.32％にあたり、寧夏にある砂地総面積の59.8％を占めている。人民網(wǎng)が報じた。

以前の冒寨子村（資料寫真）

ムウス砂漠は生態(tài)環(huán)境が悪化し、一本の草さえも生えていない不毛の地だった。さらに酷いことに、この砂地は、黃河?xùn)|岸と4-5キロメートルしか離れていない。かつて、黃砂が黃河に入り込み、砂が黃河の向こう岸にまで達(dá)してしまったこともあった。劣悪な生活環(huán)境が原因で、霊武市周辺の村落に住む約3萬人が故郷を離れることを余儀なくされた。

人間が介入して砂地を後退させる：「一本の木」から「広大なオアシス」へ

ごく普通の農(nóng)家の女性だった白春蘭さんは、この土地で、砂漠緑化という奇跡を起こした。白さんは、この40年間で、累計約10萬本の植樹を行い、約250ヘクタールの砂地を緑化した。長年にわたる模索を経て、白さんは、草で砂を遮り、柳で砂を固め、樹木栽培で砂漠化を予防するという「砂漠緑化法」を生み出し、荒れた砂漠に約2.7ヘクタールの灌漑地を開発、砂漠に「豊かな耕作地」を生み出すという奇跡を起こした。

2人の娘を連れ、苗を載せた荷車を引いて植樹に向かう若き日の白さん（資料寫真）

王有徳さんは、寧夏で科學(xué)的な砂漠緑化の道を探ってきた。この40年あまり、數(shù)百人に上る幹部職員を指導(dǎo)して、広大なムウス砂漠に砂嵐を防ぐための巨大な「グリーンネット」を張りめぐらせ、ムウス砂漠の南への移動や西への拡大を阻止し、黃河および河岸に広がる肥沃な田畑を守ってきた。

寧夏の砂漠緑化に取り組んだ人たちは、ムウス砂漠で休むことなく一連の砂漠緑化體系を打ち出し、生態(tài)プロジェクトの実施を通じて、「砂地が広がって人間が退かざるを得ない」?fàn)顟B(tài)から、「人間が介入して砂地を後退させる」?fàn)顟B(tài)への完全なる転換を果たした。

寧夏霊武白芨灘防風(fēng)固砂林場の対策前と対策後（資料寫真）

寧夏の砂漠に生息する植物は、當(dāng)初の20種余りから、今では453種に増えた。さらに2020年末までに約33萬ヘクタールの造林を行い、森林率を16％に引き上げる計畫という。また、2020年末までに3萬3千ヘクタールの砂漠緑化目標(biāo)達(dá)成を目指している。

人間と砂との調(diào)和：「砂漠を緑に」から「庶民を豊かに」へ

生態(tài)保護とは、生産力の発展も意味している。

ムレスズメは、寧夏のムウス砂漠で最もよく見られる植物の一つだ。これまで、ムレスズメは砂丘を固定する役割を果たすだけだったが、現(xiàn)在は、塩池県で飼育する「塩池灘羊」にとって最良の飼料として活用されている。塩池県自然資源局林草センターの孫果副主任は、「塩池県では現(xiàn)在、約17萬ヘクタールの土地でムレスズメを栽培しており、8つのムレスズメ飼料加工工場が建設(shè)され、200カ所以上の関連加工作業(yè)場ができた。『塩池灘羊』に提供される飼料は年間4萬トンに上り、1千萬元（1元は約15.4円）以上の経済効果を生み出している」と説明した。

樹木やムレスズメが広がる塩池県のムウス砂漠（資料寫真）

砂漠緑化に取り組む人々が數(shù)代にわたり絶え間なく努力し続けてきたことで、寧夏には砂漠エリア施設(shè)農(nóng)業(yè)、生態(tài)経済林業(yè)、ウリ類?果物類産業(yè)、砂建材業(yè)、砂漠栽培中醫(yī)薬材業(yè)、砂漠エリア新エネルギー産業(yè)、砂漠観光レジャー業(yè)の七大砂漠産業(yè)が段階的に形成され、生産額は年間35億元以上まで増えた。また、企業(yè)と個人が砂漠緑化事業(yè)に參與するよう奨勵し、寧夏で100ヘクタール以上の砂漠緑化を行った企業(yè)は60社あまりに達(dá)した。

霊武にある白芨灘國家級自然保護區(qū)（撮影：高嘉蔚）

今後、寧夏はさらに小流域における管理強化を図り、草原生態(tài)の修復(fù)、人工造林、山の封鎖?植林、特色ある経済林、水土流失管理を?qū)g施することで、砂漠化?砂地化の防止?対策を推進(jìn)し、各地域の有利な條件を十分に活用して砂関連産業(yè)の戦略配置を進(jìn)め、生態(tài)と経済の調(diào)和のとれた発展を?qū)g現(xiàn)し、貧困脫卻難関攻略の闘いの成果を確実なものとしていく。（編集KM）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年8月14日