80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)にとって、カラオケはみんなの心の中にある共通の記憶だ。しかしここ2年ほどは、カラオケに行く80後と90後がますます減少し、若者の娯楽スタイルに変化が生じている。中國(guó)中央テレビ局(CCTV)のビジネスチャンネルが伝えた。
26日午後、広西壯(チワン)族自治區(qū)南寧市のカラオケ店をいくつか取材したところ、かつて隆盛を誇ったカラオケが今では若者が真っ先に集まって遊ぶ場(chǎng)所ではなくなった一方、中高年が新たな顧客層になったことがわかった。
シニア市民の譚さんは、「自分が行く時(shí)間帯に見(jiàn)かけるのは高齢者ばかり。カラオケは今や高齢者の娯楽で、値段も安い。この値段が下がったという點(diǎn)が重要だ」と話した。
一方、00後(2000年代生まれ)の黃さんは、「春節(jié)(舊正月、今年は2月12日)連休期間に、微信(WeChat)のグループでカラオケに行こうと提案しても、友人たちは全然乗り気でなく、結(jié)局リアル密室脫出ゲームに行くことになった。今のカラオケは家族で行くもので、若者が行く場(chǎng)所ではない。友人と行くことはほとんどなくなった」と話した。
とあるカラオケ店に行くと、3階建てで40數(shù)室あるボックスは5室しか埋まっておらず、歌っているのはシニア合唱団の人がほとんどだった。張明孟マネージャーの話では、「午後の料金はわずか數(shù)十元(1元は約16.5円)と安く、経済的にも、時(shí)間的にも、カラオケはリタイアした高齢者にぴったりの娯楽スタイルだ。高齢のお客様は早起きしてトレーニングし、終わったら朝ご飯を食べ、食べ終わるとちょうどいい時(shí)間になるのでカラオケに行き、それから夕方の4時(shí)過(guò)ぎか5時(shí)まで歌って、歌い終わると家に帰って晩ご飯を作るという生活をしている」という。
新型コロナウイルス感染癥の影響に、若者の娯楽スタイルの変化が加わって、カラオケ産業(yè)の経営は非常に苦しくなり、客が全體で70-80%も減少した。カラオケ店の大部分が経費(fèi)を抑えた経営を余儀なくされている。
業(yè)界関係者の分析では、80後と90後はカラオケ産業(yè)を支えてきた主要消費(fèi)層だが、今では家庭と仕事にエネルギーの大半を取られ、少年少女時(shí)代のような情熱でスター歌手を追いかけることはない。さらにオンラインゲームやSNSなどがより多彩な娯楽スタイルを提供するようになったことも背景にあるという。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年3月4日