「中國天眼」と呼ばれる500メートル口徑球面電波望遠鏡（FAST）はすでにパルサーを300個以上発見している。今年4月1日から5月15日にかけて世界から観測プロジェクトの提案を募集し、7月20日に審査結(jié)果を発表し、8月よりFAST観測時間の設(shè)定を開始する。新華社が伝えた。

全國政治協(xié)商會議全國委員會委員で、中國科學院院士を務(wù)めるFAST科學委員會主任の武向平氏は単獨インタビューの中で、「中國天眼」の世界に向けた全面的な開放は、十分な協(xié)力の理念を示すとした。

武氏によると、FASTの総合性能は世界トップで、人類の宇宙観察の視野の極限を大幅に広げた。宇宙の各時期の畫像を再現(xiàn)し、信號が最も弱いパルサーを探査し、観測サンプルの數(shù)を持続的に拡大できる。

人類は1967年に1個目のパルサーを発見した。中國人はそれから50年後になってようやく、自らの電波望遠鏡FASTにより1個目のパルサーを発見した。武氏は、今後5年間でこの數(shù)値が1000個にのぼり、さらには銀河系外の1個目のパルサーを発見することに期待している。

武氏によると、FASTによるパルサーの時間測定の精度は世界水準の4倍以上で、ナノヘルツ重力波という世界で注目されている先端科學探査の重大な進展が期待されている。

武氏は「中國は電波天文発展の黃金時代を迎えている。我々はこの貴重な時間を利用し、重要な科學的発見を成し遂げ、人類の宇宙への探査と認識に対して貢獻する」と述べた。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年3月5日