中國中央テレビ局(CCTV)のビジネスチャンネルの番組の中で、浙江省慈渓市にある企業(yè)の責(zé)任者は、「うちは去年の水準(zhǔn)から、さらに15%-20%賃金を引き上げた。技術(shù)者を一人雇うのに、月収1萬5千元(1元は約17.0円)出しても見つかるとは限らない」と話した。
諸曁市(県クラスの都市)は浙江省の工業(yè)の強(qiáng)い10県の1つである。4月21日、諸曁市の人力社保局は、企業(yè)26社とともに1千人を超えるポジションをひっさげて浙江理工大學(xué)で求人活動を行なった。最高で年収80萬元というポジションもあり、人気のあるインターネット産業(yè)のポジションと比べても遜色ない條件だった。
月収1萬元以上、60歳以上でもOK。こんな條件を掲げながら、それでも製造業(yè)に人が集まらない理由は何か?!笀蟾妗工摔瑜欷?、企業(yè)の90%は「ブルーカラーの人材不足の原因は、若い人が第一線のブルーカラーの仕事に就きたがらないことにある」と考えているという。
まず、技術(shù)で食べていくブルーカラーが社會的に十分尊重されているとはいえない。こうした差別的な見方は若者の中でさらに深刻だ。次に、「90後(1990年代生まれ)」は自由な働き方をより好み、工場で働くより、宅配便、食品デリバリー、オンライン配車などの新興サービス産業(yè)により強(qiáng)く引きつけられる。
「最も人材不足」100職業(yè)ランキングでは、宅配便の配達(dá)員が8位、ネット予約の配達(dá)員が15位だった。若い人の目には「ローレベルでかっこ悪い」と映る製造業(yè)は、「滑り止め」の選択肢になるしかない。
すでに19年には、中國の宅配便業(yè)務(wù)従事者が1千萬人を突破し、飲食品デリバリー配達(dá)員の総數(shù)も700萬人を突破した。20年の新型コロナウイルス感染癥で、産業(yè)間の労働力の移転がさらに加速した。
馬氏は、「大學(xué)生の多くには卒業(yè)後に需要のあるポジションに行きたがらない、學(xué)ぼうとしないという傾向が確かにあり、大學(xué)院生の多くがデリバリー配達(dá)をしたり、運(yùn)転代行をしたりという現(xiàn)象もみられる。これは実のところ、高等教育資源全體に対する浪費(fèi)だ」と指摘した。
こうした現(xiàn)象が実際に社會で引き起こす問題は、働く人の仕事のポジション上の社會的?経済的待遇が十分に重視されないという問題だ。そのため國のレベルでこの問題を重視し、誘導(dǎo)することが必要であり、重視?誘導(dǎo)が多方面で體現(xiàn)されなければならない。
馬氏は、「これは一つのプロセスであり、職業(yè)教育を國がより重視するようになり、ブルーカラーの社會的な地位と待遇が調(diào)整され続ければ、ニーズのあるポジションに學(xué)生が行きたいと思うようになる狀況が徐々に実現(xiàn)するだろう」との見方を示した。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年5月19日