(2)中國は常に高い水準の開放という大きな方向性を堅持し、人民元は世界的にも徐々に通貨として大きな役割を擔(dān)うようになっていった。越境貿(mào)易における人民元建て決済では、決済の規(guī)模と割合が著実に増加した。世界の外貨準備では、人民元が特別引出権(SDR)通貨バスケットに採用されてから、世界の外貨準備における人民元の規(guī)模が2016年の907億8千萬ドル(1ドルは約109.8円)から20年には2694億9千萬ドルに増加し、10四半期連続で増加した。現(xiàn)在では、世界の75ヶ國?地域が人民元を外貨準備に組み込んでいる。
(3)人民元の國際協(xié)力とインフラ整備のレベルが絶えず向上した。二國間の通貨スワップ協(xié)定、人民元クリアリング銀行の規(guī)模が拡大し続け、人民元の海外での使用が便利になった。中國全土の自由貿(mào)易區(qū)が越境人民元業(yè)務(wù)のテストを展開し、粵港澳大灣區(qū)(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政區(qū)によって構(gòu)成される都市クラスター)が金融市場の相互接続を秩序よく推進し、人民元の國境を越えた使用の規(guī)模が徐々に拡大した。クロスボーダー人民元決済システム(CIPS)の構(gòu)築が大きな成果を収め、人民元の國境を越えた使用がさらに便利になった。
現(xiàn)在、グローバル経済はなお不確実性に直面しているが、人民元はその中で力強い安定を保っている。その原因として次の3點が挙げられる。1つ目は中國経済の強靱さだ。突如発生した感染癥の打撃とますます厳しくなる外部環(huán)境に直面しながらも、中國の経済社會システムは十分な強靱さを備え、感染癥の予防?抑制の闘いで大きな戦略的成果を収めただけでなく、感染癥の常態(tài)化に対処しつつ経済社會の発展を統(tǒng)一的に計畫推進する上で目に見える成果を上げた。実體経済と対外貿(mào)易がプラス成長を達成し、実行ベース外資導(dǎo)入額が再び過去最高を更新し、人民元國際化に良好な経済環(huán)境を提供した。2つ目は人民元の価値の安定だ。感染癥の打撃を受け、國際金融市場は非常に大きく動揺し、市場にはパニックムードが急速に広がり、主要國?地域の中央銀行は超金融緩和政策をスタートさせ、通常の規(guī)模を超えた周期に逆行した操作を行った。3つ目は深化し続ける國際協(xié)力だ。2008年以來、中國人民銀行(中央銀行)は30を超える國?地域の中央銀行や金融當(dāng)局との間で二國間の通貨スワップ協(xié)定を結(jié)び、世界の主要な発達したエコノミーと新興エコノミー、主要なオフショア人民元市場の所在地をカバーした。二國間通貨スワップ協(xié)定は貿(mào)易投資の円滑化を促進する上でプラスになるだけでなく、人民元の流動性の供給を保証し、人民元のリスク対抗能力を引き上げ、「シグナル効果」を発揮し、人民元に対する海外の信頼感を高めることにもつながった。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年9月8日