7月22日、日本の原子力規(guī)制委員會(huì)は22日、東京電力福島第一原子力発電所の放射能汚染水の海洋排出計(jì)畫(huà)を認(rèn)可した。昨年4月には、日本政府が同原発の汚染水約130萬(wàn)トンを?yàn)V過(guò)?希釈した後で海洋に放出すると決定した。海は地球の生命のゆりかごであり、100萬(wàn)トン規(guī)模の放射能汚染水が海に流されれば、海に対して、さらには人類に対して、どんな被害を及ぼすだろうか。
こうした放射能汚染水とは、福島第一原発で事故が発生した後、爐心が溶けるのを防ぐため、原子爐に注入された冷卻水のことだ。絶えず流れ込む雨水と地下水も含まれる。國(guó)際社會(huì)の懸念を払しょくするため、日本は海洋放出の「安全性」を聲高に主張し、日本政府も東電も多核種除去裝置(ALPS)という濾過(guò)裝置を使用するので、放射性物質(zhì)62核種を取り除くことができるとしている。ただトリチウムを水中で取り除くことは難しい。
公開(kāi)された資料によると、人間がトリチウムに被ばくし続ければ、細(xì)胞死やDNAの損傷が起る可能性がある。その上、「ALPS」の実際の効果は言われているほど高いものではない。2020年3月までに、この設(shè)備で処理した放射能汚染水の約70%は放射性物質(zhì)濃度が排出基準(zhǔn)を超えていた。
日本では原発からの排水のトリチウム規(guī)制濃度基準(zhǔn)は海水1リットルあたり6萬(wàn)ベクレルとなっている。東電は汚染水のトリチウム濃度は基準(zhǔn)の40分の1以下に希釈されていると言うが、多くの科學(xué)者や環(huán)境保護(hù)団體が、「これまでに前例のないケースで、放射能汚染水の量の膨大さと現(xiàn)在の技術(shù)的限界により、放出される汚染水が海洋の環(huán)境と人類の安全にどのような潛在的な被害をもたらすか、今はまだ予測(cè)できない」との見(jiàn)方を示す。
國(guó)連有害物質(zhì)及び廃棄物の環(huán)境面での適切な管理及び廃棄の人権への影響に関する特別報(bào)告者(有害廃棄物特別報(bào)告者)のマルコス?オレラナ氏は、「日本は放射能汚染水を処理し、放射性物質(zhì)は受け入れ可能な國(guó)際基準(zhǔn)內(nèi)まで抑えられると言うが、処理の過(guò)程は『高レベル放射性廃棄物(液體)の処理システム』であり、技術(shù)的な限界があり、すべてがうまくいくと保証することはできない」と述べた。
放射性汚染水は一度海洋に放出されれば、福島県沖の海洋を汚染するだけでなく、隣國(guó)の海域にも影響を及ぼし、さらには地球の海洋生態(tài)環(huán)境にマイナス影響を與えるだろう。ドイツの海洋科學(xué)研究機(jī)関は、「福島県の沿岸には世界で最も強(qiáng)い海流が存在し、汚染水が海洋放出されてから57日以內(nèi)に、放射性物質(zhì)は太平洋の大半の地域に広がり、3年後には米國(guó)とカナダにも放射能汚染の影響が及び、10年後には世界中の海域へ広がり、世界の魚(yú)類の移動(dòng)、遠(yuǎn)洋漁業(yè)、人類の健康、生態(tài)系安全保障など多くの面にも影響を與え、人類社會(huì)の海洋の生態(tài)環(huán)境の健全性にどれほどの潛在的な脅威を與えるか予測(cè)は困難だ」と述べた。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年7月25日