高齢者が年を重ねると、よくある小さな不調(diào)は我慢してやり過ごし、調(diào)子が悪くなってから病院にかかることが多いが、彼らがふらふらした足取りで病院にたどり著いて気づくのは、受付けも、診察待ちも、さらには料金支払いまで、すべてスマートフォンと病院の機(jī)械を通じてしなければならないことだ。そこで、新しい職業(yè)「通院付き添い師」が機(jī)運(yùn)に乗じて誕生し、人々の視界に入ってきた。
生活サービスを提供する美団のデータでは、2022年第1四半期(1-3月)には、「高齢者の通院付き添い」などのキーワードの検索件數(shù)が前年同期比424.08%増加し、注文件數(shù)も同95.07%増加した。
ある通院付き添いサービスプラットフォームを立ち上げた明薇さんは「80後(1980年代生まれ)」の女性で、昨年に國(guó)有企業(yè)の安定した仕事を辭めて、介護(hù)サービス業(yè)界の仕事に専念することにした。これまでに業(yè)界の第一線で100人に上る高齢者に付き添って病院に行ったという。
明さんによると、人口高齢化、病院のスマート設(shè)備の増加、受診プロセスの複雑さや煩雑さなどから、病院への付き添いには実際の市場(chǎng)ニーズがあるという。「みなさんは通院付き添いと聞くと、ケアをする人やお手伝いさんをイメージするが、実は通院付き添いの仕事は高齢者の感情的ニーズを満たすという部分がより大きい。高齢者を病院に連れて行くのは最も基本的な部分に過ぎず、重要なことは高齢者とおしゃべりをして、高齢者に情緒的な慰めを與え、関心を寄せることだ」と明さん。
明さんは、「顧客に付き添う時(shí)には、標(biāo)準(zhǔn)化されたサービスのシステムがある。サービスの過程では(高齢者に)気持ちを寄せる必要があるため、一番初めの人選では、通院付き添い師の性格、親近性、いたわり、コミュニケーション能力を総合的に考えることになる」と説明した。
明さんのチームには「90後(1990年代生まれ)」の若い通院付き添い師が數(shù)多くいて、年上の付き添い師とは違った新たな発想で高齢者と気持ちのつながりを持つ人が多いという。
明さんが1ヶ月前にSNSで通院付き添い師を募集したところ、ページビュー(PV)數(shù)は10萬(wàn)を超え、事務(wù)所にはたくさんの履歴書が送られてきた。清華大學(xué)や中國(guó)人民大學(xué)、廈門(アモイ)大學(xué)などの大學(xué)を卒業(yè)した若者がたくさんいたという。
若者は仕事で忙しく、さまざまな社會(huì)的ストレスを抱えている。地元から離れて働く多くの人たちは、高齢の家族をサポートしたい気持ちは山々だが、実際には難しい。
「自分が付き添えないなら信頼できる付き添いの人を雇う」という方法が、ますます多くの人に受け入れられるようになってきた。現(xiàn)在の環(huán)境の中では、親にも子にもこれが受け入れ可能な選択肢の1つなのだろう。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年9月2日