8月24日、杭州の企業(yè)関係者が杭州市の手配した対外貿(mào)易チャーター便の第1號に乗って、ビジネス?展示會活動を行なうためインドネシアに向かった。(撮影?黃慧)
新型コロナウイルス感染癥の対策措置の最適化?調(diào)整が行なわれるようになったこの數(shù)日間、浙江省にまたもや「大きな動き」があり、チャーター便、乗り合い便、定期便などにより、企業(yè)1萬社の関係者を海外での経済貿(mào)易活動へ送り出した。開拓精神に富む浙江が、またしても先頭に立つことになった。中國新聞網(wǎng)が伝えた。
浙江が先を走るのはなぜか。理由の一つは「これまでの経験」だ。浙江は対外貿(mào)易が盛んな省で、日用雑貨の都市と呼ばれる義烏、紡績軽工業(yè)の都市と呼ばれる柯橋、金屬製品の都市と呼ばれる永康など、外部に大きく開かれた専門的市場がいくつもある。
新型コロナウイルス感染癥が発生してから、外資系企業(yè)関係者の中國への入國が難しいという現(xiàn)実的な難問に直面し、イノベーションの得意な浙江はインターネットを活用して「クラウド調(diào)達(dá)?商談會」を打ち出している。これにより多くの市場経営者が対面からスクリーン越しへの転換を?qū)g現(xiàn)し、數(shù)多くの昔からの顧客との関係を安定させることができた。
しかしスクリーン越しには距離があり、新しい顧客を開拓しようと思えば、やはり対面での交流が必要になる。そこで今年下半期より、浙江の複數(shù)地域の商務(wù)當(dāng)局が「ビジネスチャーター便」を次々に打ち出し、企業(yè)が海外に出かけて行って新市場を開拓するのをサポートするようになった。
たとえば今年7月10日、最初のビジネスチャーター便が寧波からハンガリーのブダペストへ向かった。寧波聯(lián)邦昌運(yùn)國際貿(mào)易有限公司の関係責(zé)任者の孫崇龍さんはこの便を利用し、12日間にわたってビジネス訪問団とともに歐州の多くの國を訪れ、休む間もなく各地の展示會に參加し、顧客を訪問し、工場を視察して、最終的にハンガリーの肉製品輸出企業(yè)と期間5年で手付金2億ドル(1ドルは約136.8円)の輸入契約に調(diào)印した。
また、8月には、杭州市が「展示會+チャーター便」の新モデルを打ち出し、インドネシアに向かう対外貿(mào)易チャーター便と「海外の杭州」として企畫する総合展示會とを結(jié)びつけた。これはつまり、チャーター便に乗った杭州の企業(yè)関係者が直接中國(インドネシア)貿(mào)易博覧會に參加し、海外の顧客を正確に絞り込んで開拓できることを意味する。
制度面の保障を強(qiáng)化するため、浙江省政府弁公庁は「対外貿(mào)易の安定と外資の安定の支援に関する10か條の措置」を通達(dá)し、その中でビジネスチャーター便を組織?実施することを打ち出し、定期便の路線と便數(shù)を増やすよう推進(jìn)し、ビジネスチャーター便と定期便への政策的支援を強(qiáng)化した。
歴史的な視點で見ると、浙江のこの一連の動きはそれほど意外ではない。というのも、これは浙江の「遺伝子」がそうさせているからだ。浙江は貿(mào)易が盛んな省だ。改革開放からの40數(shù)年間にさまざまな困難に見舞われたことで、浙江は海外市場に対する感度をごく自然に高めることができた。その一端は義烏の市場にもうかがえる。便利な電気ストーブが歐米市場でよく売れており、FIFAワールドカップカタール2022の関連グッズの7割が「義烏製」であることなどからも分かる通り、逆境であっても順境であっても、浙江の人々はビジネスチャンスを次々につかまえてボトルネックを突破することができるのだ。
浙江大學(xué)の管理學(xué)院企業(yè)家學(xué)院の副院長で、浙大都市學(xué)院経済學(xué)部の學(xué)部長を務(wù)める朱建安氏は、「12月は西側(cè)諸國にとってはクリスマスのホリデーシーズンで、これまでは対外貿(mào)易取引の閑散期だった。しかし、浙江のビジネス當(dāng)局の動きからは重要なシグナルが読み取れる。それは、失われた時間や流出した注文を取り戻そうというメッセージだ。そこには、政府から企業(yè)に至るまで、先例となって新たな道を切り開く精神にあふれた浙江の活力が示されている」と述べた。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年12月8日