今月21日午後10時58分、二十四節(jié)気の10番目「夏至」を迎える。 北半球では1年で晝が最も長く、夜が最も短くなる日となる。草木が生長し、萬物が茂る頃で、焼けつくような日差しとなり、セミの鳴き聲が賑やかになり、気溫が次第に上り、夏本番を迎えることになる。
「夏至」は二十四節(jié)気の中で、一番初めに確定した(夏至と冬至が最も早くに確定した節(jié)気)という點でも特別な節(jié)気だ。紀元前7世紀、當時の人が「土圭」と呼ばれる緯度測定器を使って、棒の影の長さを測り、影が最も短い日を「夏至」と確定した。
「夏至」の日には麺を食べる風習
「冬至」の日は餃子を食べ、「夏至」の日は麺を食べるというのが中國の多くの地域で受け継がれている風習となっている。陽春麺や三鮮麺、ジャージャン麺、打鹵麺といった麺類を食べて、収穫されたばかりの新麥を使った麺を味わおうという訳だ。
広東省では、「夏至」の日にライチを食べるのが流行している。ちょうど旬を迎えているライチを食べると口いっぱいにジューシーな甘い果汁が広がる。
また厳しい暑さの日には、スイカやゴーヤ、エンダイブといった體のほてりをとり、暑気を払う果物や野菜を食べると、乾燥を避け、余分な水分を取り除く作用もあるほか、さっぱりとしていて口當たりもよく、食欲が増進する。
「夏至」の頃は、消化機能が低下するため、さっぱりしたものを食べたり、飲んだりすると良い。中醫(yī)學では、「夏にはウリ科の野菜や苦いものを食べると良い」と言われており、ゴーヤといった苦味のある食べ物を食べることを心がけたほうがいいだろう。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月21日