復(fù)旦大學(xué)の今年の學(xué)部の合格通知書が公開された。今年の合格通知書には、同大學(xué)のテクノロジー成果を駆使して復(fù)元した「開化紙」が初めて採用され、有名な書道家のほか、教員や學(xué)生が合格通知書の本文を書き上げている。
通知書の表紙は、新入生の希望やはつらつとした精神を表すブルーで、裏側(cè)には「博く學(xué)びて篤く志し、切に問うて近く思う」という復(fù)旦大學(xué)の校訓(xùn)が書かれており、新入生に託す期待がそこに込められている。
ニューバージョンの合格通知書には非常に薄い「開化紙」が採用されており、中華民族の奧深い歴史や伝統(tǒng)、復(fù)旦大學(xué)の高い科學(xué)技術(shù)がそこに詰まっていることは注目に値する。
浙江省開化県に起源を発する開化紙は、紙質(zhì)はきめ細(xì)かく、清らかな白さを持ち、薄さと強(qiáng)さを兼ね備えており、手作業(yè)で作られる中國の伝統(tǒng)的な紙の中では、「王冠の寶石」のような存在とさえ呼ばれている。開化紙は、明の時代から製造が始まり、清の時代に最盛期を迎えた。清の初期の貴重な書籍の多くに開化紙が採用されていた。しかし、清の中期以降になると、戦亂が頻発したことに加えて、原料のキガンピが少しずつ減少し、その技術(shù)が途絶えてしまった。
2017年末、高分子材料や化學(xué)、生物、古典文獻(xiàn)、文化?博物といった學(xué)科が共同で研究を重ね、復(fù)旦大學(xué)の科學(xué)研究チームが「開化紙」の技術(shù)を復(fù)元させた。復(fù)元させた開化紙の紙質(zhì)は、軽くて、薄く、柔らかさと強(qiáng)さを兼ね備えており、玉のように白い。その理化指標(biāo)は、すでに當(dāng)時の古紙のレベルにまで近づきつつあり、1000年以上保存できると見られている。そのため、古籍の修復(fù)や書畫の創(chuàng)作だけでなく、印刷にも適している。
復(fù)元の過程で、科學(xué)研究チームは、非常に薄い紙の製造技術(shù)のボトルネックを打破した。また、原料となるキガンピを効率よく増やす遺伝子技術(shù)も畫期的な進(jìn)展を遂げ、質(zhì)の高い伝統(tǒng)的な紙を作る「復(fù)旦の案」と「中國のノウハウ」を提供している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年6月25日