中南米市場(chǎng)に注目

パブロ會(huì)長(zhǎng)は、中國(guó)と日本の企業(yè)は、目下國(guó)際高速鉄道プロジェクトにおける主な入札ライバルで、「スペインはこうした競(jìng)爭(zhēng)に參加すべきである」とし、「世界で高速鉄道網(wǎng)の運(yùn)営経験を有する國(guó)は極めて少なく、スペインはそのうちの一つだ」と述べた。

運(yùn)営企業(yè)や建築企業(yè)、およびサプライヤーにとって、高速鉄道市場(chǎng)は潛在的な「巨大なケーキ」であることは間違いない。國(guó)際鉄道連盟の統(tǒng)計(jì)によると、世界で建設(shè)中の高速鉄道の総延長(zhǎng)距離は1萬5790キロで、計(jì)畫中の距離は3萬5061キロにおよぶ。ボストンコンサルティンググループの研究によると、世界の高速鉄道市場(chǎng)の総価値は14年の1120億ドルを超えて19年に約1330億ドルに達(dá)する。

ただ、スペイン國(guó)鉄の國(guó)外市場(chǎng)におけるシェアは限られている。2011年、スペイン國(guó)鉄はサウジアラビアのメッカからメジナまでの路線の12年契約を手に入れ、現(xiàn)在はブラジルとメキシコの高速鉄道契約の入札に參加している。

「特に中南米諸國(guó)に進(jìn)出すべきだ」（パブロ會(huì)長(zhǎng)）。

だが、スペイン國(guó)鉄が飛躍的発展を遂げるためには、所有制の問題を解決しなければならないとするオブザーバーがいる。パブロ會(huì)長(zhǎng)は、スペイン國(guó)鉄は最終的にスペイン政府が所有権を掌握した狀況で上場(chǎng)すれよいとしつつ、「この點(diǎn)を考えるにはまだ早すぎる」と述べた。

後ろ足を引く政治の混亂

パブロ會(huì)長(zhǎng)の発言には理由がないわけではない。目下スペイン國(guó)內(nèi)の政治情勢(shì)は楽観できず前途不明瞭な點(diǎn)が多い。昨年12月の選挙から3ヶ月が過ぎたが、依然新內(nèi)閣は膠著狀態(tài)を続けている。社會(huì)労働黨は再度組閣に失敗し、5月3日までに再び候補(bǔ)者を選出し、國(guó)會(huì)の支持を得て新內(nèi)閣を組閣しなければ、スペインは6月26日に二度目の選挙を行う可能性が高くなる。

これはスペイン國(guó)鉄が順調(diào)に上場(chǎng)できるか否か、ひいては國(guó)際高速鉄道市場(chǎng)の競(jìng)爭(zhēng)に積極的に參加できるか否かに関わってくる。もし、最終的に中左翼內(nèi)閣が発足すれば、スペイン國(guó)鉄の私有化という夢(mèng)は散ってしまうことになる。

この他、EU內(nèi)での競(jìng)爭(zhēng)も激しさを増してくる。EUの新たな法規(guī)では、各加盟國(guó)は市場(chǎng)を開放し、他國(guó)の企業(yè)の十分な競(jìng)爭(zhēng)を認(rèn)めるよう定めている。公共鉄道の分野で獨(dú)占的地位にあったスペイン國(guó)鉄は最初に影響を受けることになりそうだ。パブロ會(huì)長(zhǎng)は「EUの4つ目の歐州鉄道自由化包括協(xié)定が2022年に発効となった際に、歐州鉄道運(yùn)営企業(yè)がスペインにも進(jìn)出してくる。それに向け、我々は十分に力をつけ彼らと競(jìng)爭(zhēng)できるようにしなければならない」と語った。（編集MI）

「人民網(wǎng)日本語版」2016年3月30日