修繕作業(yè)の準備のために、故宮城壁の傍には足場が作られ始めた

明朝永楽18年(1420年)に建造されて600年が経過した故宮の城壁は、中國で現(xiàn)存している最大規(guī)模かつ保存狀態(tài)が最も完璧な皇室宮殿城壁で、中國築城史でひときわ重要な存在といえる。これらの古い城壁でこのほど、若返りを図るために、初めて「考古學(xué)的」見地からの大がかりな修繕作業(yè)がスタートした。

故宮の城壁には、表面の煉瓦表層のアルカリによる劣化?風(fēng)化?膨張?城壁土臺の陥沒や土流出など、一連の安全面での問題が存在しており、豪雨に見舞われた場合、局所的に崩落する恐れがある。修繕計畫によると、今回の修繕の対象となるのは、西華門の北側(cè)にある第一歴史檔案館より北のエリアで、総長233メートルにわたる。故宮関係者は、「今回の修復(fù)作業(yè)は、研究を兼ねた保護プロジェクトであり、研究と修繕を同時進行するため、工期はやや長くなる。ただし、修繕作業(yè)が観光客の見學(xué)に影響を及ぼすことはない」としている。

28日、故宮西華門付近を訪れた記者は、片側(cè)の城壁に少しの陥沒や凸凹があることを確認した。同日は休館日だったにもかかわらず、一部の観光客が、西華門の外で記念寫真を撮っていた。観光客の張さんは、「毎回北京に來るたびに、時間があれば必ず故宮を訪れる。城壁の窪みや凸凹を見ると大変心が痛んでいた」と話した。今回の修繕作業(yè)が話題に上ると、「故宮がより良い狀態(tài)で保存され続けることを心から望んでいる」と彼は続けた。（編集KM）

「人民網(wǎng)日本語版」2016年11月30日