數(shù)々の著作を殘した仏教學(xué)者を、このように非常にシンプルな形で記念するそのスタイルに、感銘を覚えた。鈴木大拙が米國に渡って書籍の出版を行ったことや海外で數(shù)々の公演を行ったという輝かしい海外活動を紹介することも、そのたくさんの著作を展示して販売することも、有名人と一緒に映る寫真が展示されていることもない。玄関の本棚に置かれている本も禪宗を普及させるための書物であって、鈴木大拙の著作ではない。
鈴木大拙が提唱する禪は、極めて簡素な生活理念で、自我を知り、自我に帰り、寛容と慈悲の世界に入るようにと説いている?!糕從敬笞攫^」を設(shè)計した建築家は、そのような鈴木大拙の精神を悟り、獨(dú)特の世界観広がる同館を設(shè)計したのだろう。
鈴木大拙のことを知っているかに関わらず、ここに來た人なら誰でも、極めてシンプルであるにもかかわらずそこに秘める大きな力に心を揺さぶられ、生活態(tài)度や美的意識、人生観などの面で感じるものがあるに違いない。
中國の禪宗は、明(1368-1644年)の時代以降、衰退したものの、主要な宗派が日本に伝えられ、禪宗五家の曹洞宗や臨済宗は日本の仏教の主要な宗派となっていった。中國禪宗の開祖?菩提達(dá)磨(ぼだいだるま)の禪宗が中國で伝承され、日本にも伝えられたそれら過程をまとめ、それを英語の著書にして西洋で広めたのは、東アジアでは恐らく鈴木大拙しかいないだろう。
近年、中國の翻訳者がその英文の禪宗著作を中國語に訳して、中國の読者に紹介している。しかし、中國には中國の禪宗を研究する著作がまだほとんどない。
伝統(tǒng)をどのように研究、継承し、宣伝するかという點(diǎn)で、日本から學(xué)ぶ価値がある點(diǎn)が多々ある。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年3月24日
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