一人の乗客が、手に包子(パオズ、具入りまんじゅう)を持って地下鉄に飛び乗った。一息ついた後、その乗客は包子を食べ始めた。濃厚な香りが車內に漂い、それは長い間消えることはなかった。これは27日朝、成都市に住む朱さんが地下鉄を利用した際に出くわした情景だ。彼女は幾度となく、この乗客の行動を注意しようと思ったが、ついに行動に出る勇気がないままに終わったという。華西都市報が伝えた。
「地下鉄の車內での飲食は許されるのだろうか?」-朱さんの疑問に、ついに回答が出された。29日に開かれた四川省第12次人民代表大會常務委員會第32回會議第2次全體會議において、「成都市 都市軌道交通管理條例(以下、『條例』と略)」が審議?通過した。「條例」では、「地下鉄の車內での飲食を禁じる」など、長い間議論の的となっていた様々な問題に対する明確な結論が出された。
〇車內での「ごろ寢」禁止 違反者は罰金50元から200元の対象
「條例」では、都市軌道交通の対象は、「地下鉄?高架鉄道?路面電車」と定義されている。今回通過した「條例」の第39條では、「車內での飲食を禁止する」という明確な規(guī)定が設けられた。
地下鉄の車內で飲食を禁じる規(guī)定は成都特有のものではなく、他都市の先例に倣ったものだ。南京地下鉄は2014年7月、車內での飲食禁止のルールを明文化したほか、上海?広州?深センなどの都市でも、地下鉄車內での飲食が禁じられている。
マナーを守った外出を規(guī)範化し、良好な乗車環(huán)境をつくるための條件は、「禁煙」、「ガム?果物の皮?紙くずなどのポイ捨て禁止」、「座席でごろ寢禁止」、「物乞い禁止」、「土足で座席に立つの禁止」、「追っかけ?大騒ぎ禁止」、「楽器演奏禁止」など、飲食禁止以外にもたくさんある。
これらの規(guī)定に違反し、改めようとしない者には、50元以上200元以下(1元は約16.1円)の罰金が科される。
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