中日関係:「中日の國民の距離はかつてないほど縮まっている」
今年は中日國交正?;?5周年で、毛さんにとっては日本で暮らして丸30年になる。最近の経験について、毛さんは、「ここ10年は、中日関係の変化が顕著。中日の民間交流が年々拡大している。日本のメディアの報道によると、年間600萬人の中國人観光客が日本を訪問している。それらの観光客は、日本を離れる時、自分が見た情報や感じたことなどを中國に持ち帰る。これは未曾有の現(xiàn)象だ」と話す。
今回のイベントを通して、筆者は、多くの読者が日本語版の「火花」を既に読んでおり、又吉さんの発言にすぐに反応していることに気付いた。その點に関して、毛さんは予想外だったといい、「つまり、日本語は文化的要素として、中國で消費され始めているということ。多くの読者が獨學(xué)で日本語を勉強しているようだ。読者たちは日本の原作者の聲をストレートに理解することができる。そのような現(xiàn)象を通して、今後、日本の書籍は中國市場で発展し続けることが予想される」と語った。
「火花」では、「漫才」のほか、「居酒屋」や「コタツ」、「花火大會」、「お笑い蕓人がバラエティー番組のコンテストに參加する」など、日本ならではの文化の要素が出てくる。しかし、毛さんは、中國の読者がそれらを理解できないことを心配しなかったといい、「川端康成や谷崎潤一郎などの日本の作家の作品が中國に進出した時代、それらの作品では、中國人が全く理解できない物も描寫されており、溝があった。しかし、今の中國の若者は小説やテレビを通して、すでにそれらをよく耳にしており、日本風(fēng)の居酒屋が身近にあるという人もいる。この點から考えると、中日の國民の間にある距離はかつてないほど縮まっている」と説明した。
文化交流:「相手の力を借りて中國文化を日本で開花させてはどうか」
日本で30年暮らしている毛さんは「文化使者」として、作品を通して中國人が日本についてもっと理解できるよう助けている。近年、日本文化の要素が中國各地で開花し、小説、映畫、ドラマ、アニメなどが大量に上陸している。うち、「君の名は。」や「ドラえもん」などの日本映畫は大ヒットし、「プロポーズ大作戦」や「深夜食堂」など、人気日本ドラマの中國版も大きな話題を呼んでいる。このような現(xiàn)象について、毛さんは、「現(xiàn)在、日本の中國に対する理解と、中國の日本に対する理解は、アンバランスな狀態(tài)」との見方を示す。
そして、アンバランスな狀態(tài)について、「お金をたくさんつぎ込んだからといって、文化を浸透させ、開花させることができるわけではなく、それを強要することはできない。中國文化を日本で開花させるために、『相手の力を借りる』こともできる。例えば、今回、又吉さんが中國を訪問した。又吉さんは、社會現(xiàn)象を起こした小説家であると同時に、人気お笑い蕓人でもある。彼が初めて見た中國や中國への印象が、今後、彼の文學(xué)作品やテレビ番組などを通して、多くの日本人に影響を與えるようになるだろう。又吉さんが描寫する中國を通して、日本の一般人は、中國へのイメージを作る。これが『相手の力を借りる』ということ。相手の力を自分の力にし、共に進歩して、ウィンウィンを?qū)g現(xiàn)しなければならない」と語った。
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