日本の著名な映畫監(jiān)督?巖井俊二氏は上海で12日、「映畫の撮影は、花を育てるのと一緒。種を撒いたあと長い間待たなければならない。根気強(qiáng)さが必要だ。音楽の場合は、もう少し楽しみがある。インスピレーションが沸いてくるままにしておけばよい。だが、私にとっては、両者は切っても切り離せないものだ。例えていえば、映畫は油絵で、音楽は水彩畫。プロセスは違うけれど、同じ場所に行きつく」と、自身の蕓術(shù)創(chuàng)作について語った。新華社が報じた。
巖井監(jiān)督率いるバンドが13日夜、上海東方蕓術(shù)センターで、「キシカンミシカン(既視感未視感)」コンサートを上演し、映畫に登場する多くの自作の楽曲を披露した。會場にはスクリーンは設(shè)けられず、楽曲の旋律だけが流れた。
「Love Letter」や「スワロウテイル」から「花とアリス」、「リリイ?シュシュのすべて」まで、巖井監(jiān)督の作品はいずれも青春期の成長や戀愛をめぐって揺れ動く心をテーマとしており、清新で耽美なビジュアルスタイルが多くのファンを惹きつけている。そんな彼は、中國の映畫ファンから、「青春映畫の大家」と讃えられている。また、巖井監(jiān)督は、第14回上海國際映畫祭アジア新人賞選考委員會の委員長を務(wù)めたこともある。
巖井監(jiān)督の名は映畫界では世に広く知られているが、彼の音楽に対する深い愛を知る人は少ない。彼が立ち上げたバンド「ヘクとパスカル」の名前は、物理學(xué)用語から取ったもので、3人でスタートしたメンバーは、數(shù)年前に6人に増えた。上海でのコンサートについて、巖井監(jiān)督は、「キシカンミシカン(既視感未視感)」はフランス語で、『既視感』はは『実際は一度も體験したことがないのにすでにどこかで體験したことのように感じること』、『未視感』は『見慣れているはずの光景や物事がまるで未體験の事柄であるかのように感じられる』という意味だ。僕は、この2つの言葉によって、この20年あまりの自分の映畫?音楽活動を貫くテーマを総括することができる」とコメントした。
実のところ、數(shù)年前から、巖井監(jiān)督の映畫作品とコンサートはいずれも、中國で「実を結(jié)んで」いる。はやくは2011年に、巖井監(jiān)督の映畫コンサートが北京?上海の両都市で開かれた。昨年は、「キシカンミシカン」が中國ツアーを?qū)g施しており、巖井氏が監(jiān)督、香港の著名監(jiān)督?陳可辛(ピーター?チャン)氏がプロデュース、人気女優(yōu)ジュウ?シュン(周迅)が主演をそれぞれ務(wù)める映畫「ニーハオ、之華」が先週クランクアップし、ポスターが公開されて、後期制作がスタートした。ポスターでは、黒い服に身を包んだ主要スタッフ?キャスト3人が海岸をそぞろ歩き言葉を交わしており、青春を懐かしむムードが満ち溢れており、人々の郷愁を誘っている。
巖井氏は、「この10年間、僕はずっと中國で映畫を撮ることを望んでいた。僕は中國文化の大きな包容力が大好きだ。中國人は、さまざまな物珍しい物事を受け入れる能力に長けている。中國では、優(yōu)れた作品を発表するだけで、世間から認(rèn)めてもらえる。また、中國の映畫ファンは非常に情熱的で、ずっと私の新作を待っていてくれた」と話す。
そして、「喜ばしいことに、『ニーハオ、之華』という作品は、日本映畫ではなく、正真正銘、中國語でつくられた映畫だ。10年の時間を費(fèi)やし、自然に生まれてきた作品であり、僕と中國との『縁』を代表している作品だと言える。映畫でも音楽でも、どちらでも良い。これからも中國で成長し続けたい」とした。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年5月15日
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