華南都市研究會の會長を務める、■南大學(■は既の下に旦)の胡剛教授は、メディアの取材に対して、「これまで、高速鉄道駅のほとんどは都市の周辺に建設されてきた。その客観的原因は、都市の中心市街地は土地の確保が難しいのに対して、周辺は容易であったためだ。しかし、それにより、アクセスが不便といった問題が生じることになった」と分析した。
そして、「現(xiàn)在、高速鉄道を市街地に引き入れる場合、そのほとんどが現(xiàn)有の鉄道駅をリニューアルするという方法がとられることになる。中心市街地に新たに高速鉄道駅を建設するために、土地を確保したり、線路を建設したりするというのは困難なため、この方法は比較的実施が容易だ」とした。
広東省経済體制改革研究會の彭澎副會長も、「中心市街地に新たに高速鉄道駅を建設するというのは難易度が高い。そのため、現(xiàn)有の鉄道駅をリニューアルし、高速鉄道を引き入れれば、それを便利に利用できるようになる。例えば、広州の複數(shù)の鉄道駅に、高速鉄道を引き入れることで、非常に便利になるだけでなく、広州南駅にかかるプレッシャーを分散させることもできる」との見方を示す。
例えば、舊市街の鉄道駅は、中距離、短距離の移動をメインにし、省を跨ぐような長距離移動は主に、周辺の高速鉄道駅を利用する。そのようにすることで、都市圈の発展にとってメリットがあるだけでなく、舊市街にとっても、新たな発展の活力を得ることにつながる。
胡教授は、「舊市街は新たな発展の活力を必要としている。その一番のカギは産業(yè)の高度化だ。なぜなら、産業(yè)こそが、人が集まり、活力が刺激されるカギだからだ。多くの舊市街にある産業(yè)は、伝統(tǒng)的な労働密集型産業(yè)で、環(huán)境汚染という問題を抱えている場合もある。そのため、産業(yè)の調整とモデル転換と高度化を加速させなければならない」と分析する。
高速鉄道を舊市街に引き込めば、その地域の立地的価値も向上し、ビジネスなどの産業(yè)の発展につながり、新たな活力を得ることになるだろう。
胡教授は、「多くの都市は、今後、新たに高速鉄道駅を建設する場合、立地に注意しなければならない。周辺にそれを建設するとしても、中心市街地から離れすぎていてはならず、できるだけ近くに建設しなければならない。もちろん、中心都市は今後も発展するが、一部の大都市にとって、周辺地域の発展にはまだ時間が必要だ。今は賑やかでないにしても、あと5年から10年もすれば栄えるかもしれない。そのカギは、高速鉄道駅と中心市街地のアクセスを便利にすることだ」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年3月26日