新型コロナウイルスワクチン臨床研究チームから張晶さん夫妻に贈られた「感謝狀」（寫真提供?張晶さん）。

壁を叩いて「會話」

手配に基づき、夫婦はホテルで1人ずつ別の部屋に分かれて隔離観察を受けた。部屋は隣り合っていたが、2人は専門家のアドバイスに従って、できる限り行き來しないようにした。そして夫の趙さんが、「何か言いたいことがあったら、ベッドの枕元の壁をノックしようよ。攜帯電話の使用ギガ數(shù)も節(jié)約できるしね。3回ノックしたら『いただきます』、5回なら『今何してる？』ということにしよう」とユニークでロマンチックな合図を提案。張さんのほうも、「私もすっかりノリノリになっちゃって…合図の暗號をノックしたりして、ノックのしすぎで手が痛くなっちゃった！」と笑う。

張晶さんと夫の趙威さんが隔離期間を過ごした隣り合った部屋。1人1部屋ずつに分かれ、2人は規(guī)定に基づき、互いの部屋を訪れることはなかった（寫真提供?張晶さん）。

しかし、ほとんどの場合、2人は動畫チャットで會話したそうで、張さんは動畫で夫に、「夜寢る時(shí)にはしっかり布団をかけてね。この季節(jié)は風(fēng)邪をひきやすいから」と念を押したという。

「これから先、こんなことはもう一生ないでしょうね」と言う張さんは、今回のことを心に深く刻み付けている。

武漢市で行われている新型コロナウイルスワクチン第1期臨床試験に被験者として參加したボランティア108人のうち、張さんと趙さんは唯一夫婦で參加したボランティアだ。

張晶さんの醫(yī)學(xué)的隔離観察期間中の食事（寫真提供?張晶さん）。

4月5日は、張さん夫妻が新型コロナウイルスワクチンを接種した後、醫(yī)學(xué)的隔離観察に入ってから14日目だった。午後5時(shí)ごろ、2人がCT検査や採血検査を受けた後、醫(yī)師は彼らに「結(jié)果はすべて正常で、普段の生活に戻って構(gòu)わない」と告げた。

新型コロナウイルスワクチン臨床研究チームは張さん夫妻に「感謝狀」を贈った。そこには、「ボランティアとして『遺伝子組み換えによる新型コロナウイルスワクチンI期臨床研究』に參加し、無事にワクチン接種と療養(yǎng)観察期間を終えたことに感謝するとともに、あなたの大いなる愛に対し心からの感謝と敬意を表します」と書かれていた。

張さん夫妻はさらに醫(yī)療従事者が発行した健康記録手帳も受け取った。これから6ヶ月間、彼らは研究チームに協(xié)力して6ヶ月の追跡調(diào)査と身體検査を受けることになる。