新型コロナウイルス感染癥が発生すると、ライドシェア大手の滴滴出行のプラットフォームでは8ヶ月間でオンライン配車サービスの運(yùn)転手が150萬人あまり増加した。オンラインフードデリバリープラットフォーム「Eleme」でも、00後（2000年代生まれ）の大學(xué)生1萬2千人がデリバリー配達(dá)のバイトをするようになった。こうした新しい変化にともなって、「柔軟な雇用」がより多くの注目を集めている。

従來の意味での「アルバイト」は柔軟な雇用の一形態(tài)に過ぎない。中國人民大學(xué)労働人事學(xué)院の曽湘泉教授は、「柔軟な雇用といえば通常は労働時間、労働報酬、就業(yè)場所などについて、従來の正規(guī)雇用スタイルまたは標(biāo)準(zhǔn)的な雇用スタイルとは異なった企業(yè)の雇用形態(tài)の下で働く人の総和を指す。たとえば自営業(yè)での雇用、フルタイムの雇用、一時的な雇用、兼業(yè)での雇用、遠(yuǎn)隔雇用、フリーランスでの雇用、アウトソーシングでの雇用などがある。インターネットデジタル技術(shù)プラットフォームは従來の雇用とは異なる雇用形態(tài)を大量に生み出した。たとえば汎エンターテインメント型ライブ配信、ゲームのライブ配信、ライブコマース、ネット文學(xué)プラットフォームでの雇用などがあり、こうしたプラットフォーム型雇用は柔軟な雇用の最大の特徴だといえる」と説明した。

生活サービスプラットフォームの美団の來有為副総裁は、「美団では、生活サービス業(yè)の新業(yè)態(tài)が分布する10大分野は、有料の自習(xí)室、室內(nèi)ペットふれあい體験、漢服（伝統(tǒng)的民族衣裝）體験館、植毛、ホルムアルデヒド検査、トランポリン、軽美容醫(yī)療、民泊、密室脫出ゲーム、生鮮食品の小売だ。新業(yè)態(tài)が多種多様の新職業(yè)を生み出した。たとえばペット用パン職人、密室デザイナー、漢服デザイナー、植毛専門醫(yī)、ミルクティ試飲擔(dān)當(dāng)者、デリバリー運(yùn)営者、整理収納アドバイザー、創(chuàng)客（アイデアを現(xiàn)実に変える人）アドバイザーなどが生まれた」と説明した。

滴滴の胡成副総裁は、「滴滴では20年2月1日から9月30日までの間に新たに登録された運(yùn)転手が150萬人を超え、従業(yè)員が300人くらいの小規(guī)模企業(yè)5千社に相當(dāng)する數(shù)字だ。調(diào)査によれば、感染癥後に増えた運(yùn)転手の約23％は感染癥の影響を受けて運(yùn)転手になったという。統(tǒng)計では、オンライン配車サービスの運(yùn)転手の63.7％は滴滴プラットフォームが主な収入源だ。その平均年齢は37歳、40％以上が従來型のサービス業(yè)出身で、半分以上が一家の主な稼ぎ手であり、70％以上に借金?ローンがあり、80％以上が未成年の子どもや高齢者を養(yǎng)っている」と話した。

「Eleme」の配達(dá)員は平均年齢31歳とさらに若い。うち90後（1990年代生まれ）が47％に達(dá)し、95後（1995年から1999年生まれ）が最も急速に増えている?！窫leme」プラットフォームのサービススタッフの20％以上は、この仕事での稼ぎが一家の収入のすべてだ。

生活サービスに詳しい張程さんは、「現(xiàn)役大學(xué)生が空いた時間を利用してデリバリー配達(dá)の仕事をするのが、一種の生活スタイルとなりつつある。感染癥が発生してからの新たな重要な特徴として、配達(dá)員の一層の若年化がある。20年以降、00後の配達(dá)員が前年の2倍増加し、00後のバイトの配達(dá)員のうち70％は現(xiàn)役の大學(xué)生だ。われわれは、若い人がこの仕事を好む最大の要因は労働時間の柔軟さ、自由さにあることを発見した。この點で美団、滴滴の研究成果と似ている」と述べた。

20年7月、國務(wù)院弁公庁は「マルチルートの柔軟な雇用の支持に関する意見」の中で、「柔軟で多様な雇用スタイルは労働者が仕事に就き収入を増やすための重要なルートであり、雇用の新たなルートを開拓し、新たな原動力を育成?発展させる上で重要な役割を果たす」と指摘した。

曽氏は今後の動向について、「今後は相當(dāng)多くの専門的な人材が、たとえばコンサルタント、デザイナー、教員、醫(yī)師などが、こぞって柔軟な雇用を選択するようになるだろう。こうした雇用スタイルの下で、柔軟な雇用の自由度、収入レベル、満足度、幸福感がより高まる可能性がある」との見方を示した。

人材派遣會社の人瑞人材の創(chuàng)業(yè)者で最高経営責(zé)任者の張建國氏は、「柔軟な雇用の概念はまだ固まっていない。特に実際にオペレーションをする過程では、多くのことがまだ曖昧な狀態(tài)にある。しかし柔軟な雇用モデルの発展は必然であり、多方面の利益に直接関わるのであり、これには國家の利益、企業(yè)の利益、労働者の利益が含まれる。そのため將來の柔軟な雇用の規(guī)範(fàn)化も必然だろう」と述べた。

曽氏は、「柔軟な雇用を立法作業(yè)の內(nèi)容?計畫に盛り込むべきだ。長期的にみて、柔軟な雇用の健全な発展には、國民経済計算、統(tǒng)計測量、法律法規(guī)などのレベルで議論が必要であり、これにはどのようにして世界の雇用標(biāo)準(zhǔn)とマッチングさせるかという點も含まれる」と提起した。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年1月8日