「ケンタッキーでタニシ麺が食べられる日が來るなんて」
2020年10月13日、ケンタッキーは公式微博(ウェイボー)で新製品のインスタント食品シリーズ「KAIFENGCAI」の発売を発表し、第1弾として鶏ムネ肉料理、チキンスープ、鶏肉入りタニシ麺などを打ち出した。ケンタッキーもタニシ麺のレースに參戦したことになる。
注目されるのは、ケンタッキーの販売するタニシ麺はできあがったインスタント食品ではなく、店では食べられず、購入後に自分で加熱調(diào)理しなければならないことだ。
これについてネットユーザーの中には、「ケンタッキーでタニシ麺が食べられる日が來るなんて思いもしなかった」とからかう人もいれば、「ケンタッキーは中國市場に進(jìn)出して、結(jié)局タニシ麺の人気には勝てなかったとみえる。顧客第一(でタニシ麺を売り出したの)だ」と感慨深げに語る人もいる。
企業(yè)がタニシ麺に參入するのはなぜ?
20年の新型コロナウイルス感染癥のため家にこもっていた期間に、全國の人々の間でタニシ麺の人気が高まり、タニシ麺業(yè)界の爆発的成長を促した。艾媒諮詢がまとめたデータでは、17年から20年12月にかけて、袋入りタニシ麺の年間生産?販売量は30億元(1元は約16.5円)から105億6千萬元に増加し、22年には広西壯(チワン)族自治區(qū)柳州市の袋入りタニシ麺産業(yè)の生産額は300億元に達(dá)すると予想される。
タニシ麺はなぜこんなに人気か?
オフラインのタニシ麺店のオーナーは取材に対し、「今のタニシ麺の人気は主に市場の容量が大きいことに由來し、參入のハードルは相対的に低いと言える。自分は柳州で修行してから起業(yè)し、今は小規(guī)模だがなかなか評判のタニシ麺レストランを経営している。最近は、自分のタニシ麺を個人ブランドにして、ネットで販売してみようかと考えている」と話した。
また業(yè)界関係者の中には、「企業(yè)が相次いでタニシ麺に參入するのは、ライブコマースの誕生?発展とも関係がある」と分析する人もいる。艾媒諮詢のアナリストは、「アクセス量による売上の牽引という點(diǎn)から考えると、ショート動畫やライブ配信などの多様化したSNSプラットフォームの誕生は、タニシ麺の人気が爆発するために十分な土壌を提供した。そのため、どのブランドもブランドの宣伝をする必要がほとんどなく、アクセス量による波及効果のおかげで全國民が注目する食品アイテムになることができた」との見方を示した。
中國食品産業(yè)アナリストの朱丹蓬氏は、「現(xiàn)在、タニシ麺市場全體の利益はあまり透明であるとは言えない。こうした點(diǎn)も企業(yè)や資本が絶えず參入してタニシ麺に力を入れる大きな要因になっている」と指摘した。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年3月4日