中國の科學者は今月、琥珀の中からこれまで知られていなかった昆蟲の新種を発見した。この不思議な形をした「小さな怪獣」には大きな「角」が生えており、きゃしゃな體とは対照的だ。関連研究成果はこのほど、世界トップの學術誌「セル」の姉妹誌「iScience」に掲載された。同琥珀は20日より、北京石探記博物館で無料展示されている。
これは人類が現(xiàn)在まで発見しているうち觸角の比率が最大の昆蟲で、科學者によって「大角◆」(◆は蟲に春)と名付けられた。
今回研究対象となった、ミャンマー北部カチン州の谷から産出した琥珀が形成されたのは白亜紀中期(約9900萬年前)。同昆蟲は葉のように広がる極めて大きな觸角を持つ。この発見は、ヘリカメムシ科の觸角の拡張が少なくとも今から9900萬年前に起源し、化學的なコミュニケーション行為、防御行為、性の選択行為に対して極めて重要な役割を果たしたことを物語っている。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年3月22日