中國の人口勢(shì)力図に変化
人口を全國的に見ると、中國の総人口の増加ペースは鈍化しており、全國の人口をめぐる勢(shì)力図が変化しており、中部、西北エリア、東北エリアといった地域の人口が依然として、南東の沿海地域へと集まっている。中國社會(huì)科學(xué)院都市発展?環(huán)境研究センターの研究員?牛鳳瑞氏は、「人口の分布は産業(yè)の分布と関係している。 産業(yè)が発展すればするほど、雇用の機(jī)會(huì)も増え、給與の水準(zhǔn)も高くなり、若者たちも集まるようになる。そのため、南東の沿海地域の経済発展が、多くの人口が流入する要因となっている」と分析する。
すでに人口統(tǒng)計(jì)を発表している15省のうち、12省が2021年の出生人口統(tǒng)計(jì)を発表している。うち、1億人以上の人口を抱える広東省、河南省、山東省も同統(tǒng)計(jì)を発表している。中國トップの経済大省である広東省の出生人口は118萬3100人と、中國全體の11.1%を占め、その出生人口が100萬人の大臺(tái)を超えた全國唯一の省となった。
広東省の後に続いたのは河南省で79萬3000人だった。ただ、1978年以降の最少記録で、1983年以降で初めて80萬人の大臺(tái)を割った。同省の出生人口は2020年に初めて100萬人の大臺(tái)を割っていた。中國で3位の経済大省である山東省も1983年以降で初めて80萬人の大臺(tái)を割った。
広東省、河南省、山東省の2015年以降の出生人口の推移を見ると、2015年の順位は上から順に河南省、山東省、広東省だった。二人っ子政策が全面的に実施された2016年、山東省の出生人口がトップに立って177萬人となり、増加幅は43%に達(dá)した。一方、河南省と広東省の増加幅は、5.14%と7.9%に留まった。2017年、山東省は引き続き175萬人と高水準(zhǔn)を保ち、広東省は151萬6300人で2位となり、河南省は3位に順位を落とした。
2018年、山東省の二人っ子政策の全面的な実施効果は薄れ始め、出生人口は133萬人と、減少幅が24%になり、順位も2位に落ちた。それに対して、広東省と河南省もやや減少したものの、減少幅はかなり小さくなり、広東省がトップに立った。2019年には、山東省の出生人口は118萬人で3位に後退し、1位は広東省、2位は河南省となり、その順位を2021年までキープしている。
表:2015年以降の広東省、河南省、山東省の出生人口の推移
全體的に見ると、山東省は計(jì)畫出産政策の変化の影響を最も受けており、特に二人っ子政策が全面的に実施されると、2016年には出生人口が前年比で53萬4800人多い177萬600人と、中國全土の約10分の1を占めた。うち、第二子の割合が63.3%と、第一子を大きく上回った。ただ、二人っ子政策の効果が薄れるようになって以降、山東省の出生人口の減少ペースは最も速くなった。
一方、広東省と河南省は、計(jì)畫出産政策の変化の影響をあまり受けていない。その他、広東省は経済が発達(dá)し、都市化が高いものの、その人口出生率も常に高い水準(zhǔn)をキープしている。
牛氏は、「広東省の出生率が高いのは、同省は流入人口が多いことと大きく関係している。流入人口は青?壯年がメインであるため、出産適齢期の人口が非常に多い」と分析している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年3月15日