陝西省文物(文化財)局はこのほど開いた記者會見で、秦兵馬俑1號坑の3回目の発掘作業(yè)で、陶俑約220體を発掘したことを明らかにした。初歩段階の調(diào)査で、その軍隊の配列のルールや陶俑の製作過程が明らかになったという。また、通路の形跡からして、秦末期の楚の武將?項羽が秦始皇陵園や兵馬俑坑を破壊したことを力強く裏付けているという。中國新聞網(wǎng)が報じた。
秦兵馬俑1號坑(撮影?張遠)。
秦兵馬俑陪葬坑は、秦始皇帝陵園の周囲にある大型陪葬坑で、面積が最も大きいのが1號坑となっている。形は長方形でその配列密度から、最終的に陶俑や陶馬、合わせて6000體以上が出土すると推測されている。秦始皇帝陵博物院は2009年から2022年にかけて、1號坑の3回目となる発掘を行っており、発掘面積は約430平方メートルとなっている。
発掘エリア(寫真提供?陝西省文物局)。
現(xiàn)時點で発掘されたのは陶俑約220體、陶馬16體、戦車4臺。その他、車馬具や兵器、生産道具など、合わせて約1000點(組)も発見されたほか、考古學(xué)的発掘を通して重要な発見と新たな情報も得られた。
発掘作業(yè)をする作業(yè)員(寫真提供?陝西省文物局)。
また秦始皇帝陵博物院の研究員?申茂盛氏は、「今回の考古學(xué)的発掘により、通路に掘られた跡があることが分かり、そこを通って誰かが俑坑の中に入ったと推測されている。通路から俑坑に入って破壊した人は、俑坑の建設(shè)に參加した人に違いない。考えられるのは、項羽に降伏した秦兵で、項羽の命令で破壊したとすれば、いとも簡単にできたに違いない。そのため、通路の形跡は、項羽が秦始皇陵園や兵馬俑坑を破壊したことを力強く裏付けている」との見方を示した。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年1月17日