卒業(yè)シーズンが近づいてきた。データによると、今年の中國の大學卒業(yè)生は1158萬人に達し、昨年に続いて再び1000萬人を突破する見込みだ。この中で特に目を引くのは、北京市の大學?大學院卒業(yè)生28萬5000人のうち、修士?博士課程の大學院卒業(yè)生數(shù)が初めて學部の卒業(yè)生數(shù)を超えることだ。全國でも初めてのこととなる。

今「大學院卒業(yè)生が大量に送り出されることで雇用のハードルが上がり、學歴のインフレ化が加速する」という話題で持ちきりだ。

中國で教育?科學技術リソースが最も集中するエリアの北京は、學位授與権を持つ研究型大學と科學研究機関の數(shù)が全國トップだ。教育部（省）が近年に発表したデータでは、北京地區(qū)の修士課程の大學院生募集人數(shù)は全國の約10％を占め、博士課程の募集人數(shù)は同20％以上を占める。この割合は、北京エリアの大學院の在籍學生數(shù)と卒業(yè)生數(shù)の全國に占める割合とほぼ一致する。

実際、上海市、江蘇省、広東省、浙江省などの沿海部の先進エリアも大學?大學院に関する各種データでは北京に追いつくことは難しく、西部地域の省の中には毎年の大學院生募集人數(shù)と卒業(yè)生數(shù)が北京のトップレベル研究型大學1校にも及ばないところもある。そのため、教育の先進地としての北京で、大學院卒業(yè)生の數(shù)が大學卒業(yè)生の數(shù)を上回る現(xiàn)象が起きたからといって、中國で大學院卒業(yè)生が「過剰」であるということにはならない。

実際、早くも2020年に北京エリアの大學院生募集人數(shù)はすでに學部の募集人數(shù)を上回り、さらにその後、両者の開きが年々拡大している。そのため、北京地區(qū)で今年の大學院卒業(yè)生が學部卒業(yè)生を上回ることは少しも不思議ではないし、北京の國家教育?科學技術の中心都市という位置づけ、およびその建設展開のニーズにも合致する。

全國的には、中國の大學院教育は19年に大衆(zhòng)化の初期段階に入ったとみられるが、相対的な規(guī)模では、中國と歐米諸國、さらにはお隣の韓國と明らかな開きが存在する。

公表されたデータによれば、米國をはじめとする先進國では、人口1千人あたりの大學院生の數(shù)は9人前後で、韓國は6人だが、中國はわずか2.2人だ。この視點から見ると、中國の大學院生育成規(guī)模は今後も安定的な増加傾向を維持する必要がある。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年3月31日