「高齢者向けツアーに潛り込む」若者が最近中國(guó)で増え、新たな旅行のスタイルとなりつつある。自分の両親と同じくらいの年齢の高齢者と一緒に旅をすると、新たな収穫も少なくないのだという。
朱琪さん(30)は今年の「メーデー5連休」に楽して旅をしようと、高齢者向けツアーに申し込んだ。朱さんが參加したのは約50人からなる団體のツアーで、彼女のほかは、そのほとんどが両親と同じくらいの年齢の高齢者だったという。
観光スポットに到著するまでの間に、朱さんは高齢者向けツアーの他とは異なる點(diǎn)を発見(jiàn)することになったという。例えば、同じ年齢の人たちで行く旅行は、各自が自分の事だけを考えているため、ほとんど口をきくこともなく、靜かだ。一方で、高齢者のツアーでは絶えず楽しそうな笑い聲があがっていた。「とても親切なおじさんやおばさんがたくさんいて、『お腹空いているでしょ』などと言っては食べ物やおやつを次々くれた」と朱さん。
朱さんが參加した高齢者向けツアー
中國(guó)における今年の「メーデー5連休」の最大の特徴は「大混雑」だったが、朱さんの行った観光スポットもとても混雑していたという。ただ、高齢者向けツアーだったため、ゆったりとしたスケジュールとなっており、これまで経験してきたまるで「流れ作業(yè)」のような見(jiàn)學(xué)とは異なり、周りの風(fēng)景をじっくりと楽しむことができたのだという。
中國(guó)のソーシャルメディアでは、「高齢者向けツアーに潛り込み」がすでに検索のトレンド入りしているものの、実際には最初は間違って高齢者向けツアーに入り込んでしまったという若者がほとんどだったようだ。
タイに行くのは4度目という陳帥さんが高齢者向けツアーに「潛り込ん」だ際、最初は「異國(guó)情緒あふれるタイの旅は高齢者向きではない」と感じたそうだが、旅を続けていくうちに、「生活習(xí)慣が若者とやや異なるというだけで、『遊ぶ』ということについては、若者より高齢者のほうが長(zhǎng)けている」とさえ感じるようになったという。海辺に到著すると、高齢者たちも海に入って遊び、なかには若者以上に大はしゃぎするような人もいたからだという。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年5月10日