何の設(shè)備も使わなくても裸眼で現(xiàn)場(chǎng)にいるような3D効果を楽しめる。コンパクトな通信?感知?計(jì)算一體型基地局により自動(dòng)車に「目」が備わり、スマートな運(yùn)転が実現(xiàn)できる。電源がなくても、蟬の羽のように薄い電源レスIoT(モノのインターネット)端末を貼るだけでIoE(萬物のインターネット)を?qū)g現(xiàn)できる……。中國(guó)國(guó)際情報(bào)通信展示會(huì)では、これらの5.5Gによる先端の新応用に目を見張るものがある。専門家によると、通信速度が5Gの10倍となる5.5Gは2025年に商用化を?qū)g現(xiàn)し、消費(fèi)応用側(cè)の新たなブレイクスルーを達(dá)成する見通しだ。北京日?qǐng)?bào)が伝えた。
■注目される裸眼3D小型ディスプレイ
「この3D効果は競(jìng)技場(chǎng)で観戦しているようで、立體的に選手を見ることができる」。2023年中國(guó)國(guó)際情報(bào)通信展示會(huì)では、裸眼3Dタブレットが競(jìng)技場(chǎng)で球技を観戦する沒入感をもたらしていた。
「AI(人工知能)によってある観客の目を追跡することで、より良い視覚効果を発揮する」。中興通訊(ZTE)の展示ブースのスタッフは、「このタブレットはAI眼球追跡技術(shù)により最適な視角をリアルタイムでマッチングし、そして2Dから3Dへとコンテンツをリアルタイムで切り替える処理能力を持っている」と説明した。
裸眼3Dが近年たびたび注目を集めてきた。一部の繁華街では屋外裸眼3D大型ディスプレイが人気スポットになっている。多くのメーカーも裸眼3D小型ディスプレイ製品の展開を開始した。例えば宏碁(エイサー)は昨年5月の世界春季新製品発表會(huì)で裸眼3D版eスポーツ用ノートPCを発表した。Leiaは裸眼3Dアンドロイドタブレットを発表した。中興通訊は今年4月に國(guó)內(nèi)市場(chǎng)向けにAI裸眼3Dタブレットを正式に発表した。裸眼3Dは屋外の大型ディスプレイから家庭用の小型ディスプレイに進(jìn)出し、「贅沢品」から徐々に日用消費(fèi)財(cái)に変わっている。24年はさらに裸眼3D機(jī)能に対応する攜帯電話が発表されるブランドが出てくる見通しだ。
■5.5Gがもたらすより多くの新たな応用
通信専門家の項(xiàng)立剛氏は、「5.5Gは通信速度を5Gの10倍に高め、遅延を10倍短縮し、接続密度を10倍に上げ、測(cè)位精度も5Gの準(zhǔn)メートル級(jí)からセンチメートル級(jí)に高める。これらの重要な新技術(shù)は、3Dインターネットさらにはメタバース時(shí)代の到來を推進(jìn)することになる」と述べた。
中國(guó)通信標(biāo)準(zhǔn)化協(xié)會(huì)の聞庫理事長(zhǎng)は、「5.5Gは単なる5G技術(shù)の強(qiáng)化ではなく、電源レスIoTや通信?感知一體化などの新技術(shù)を?qū)毪贰?Gの多元的な能力を形成し、5Gネットワークの使用効率を最大化すると同時(shí)に相乗効果を発揮する」と述べた。
これらの新技術(shù)は5.5Gにさらに多くのサプライズをもたらす。電源がなくても薄い「シール」を貼るだけで信號(hào)をキャッチできる。將來的に宅配とフードデリバリーでこの小さな電源レスIoT端末を貼れば、その正確な位置をリアルタイムで追跡できるようになる。電源レスとは電池と電源を必要としないことを意味する。電源レスIoT端末にはRFコイルが搭載されており、基地局からの信號(hào)を受信し、信號(hào)により情報(bào)を伝送する。電源レスIoTの応用シーンは非常に幅広く、その端末を倉庫の貨物に貼ればスマート倉庫を?qū)g現(xiàn)し、管理を最適化できる。フードデリバリーの荷物に貼れば、そのルートを正確に把握できる。家電に貼ればその溫度などの情報(bào)をモニタリングし、安全対策を行える。工場(chǎng)內(nèi)で使用すれば生産効率を高め、生産ラインの材料の配送狀況をモニタリングできる。
中國(guó)國(guó)際情報(bào)通信展示會(huì)の中國(guó)聯(lián)通(チャイナ?ユニコム)の展示ブースで、あるコンパクトな通信?感知?計(jì)算?制御一體型基地局が注目された。中國(guó)聯(lián)通のスタッフは、「この基地局は5.5Gネットワークに基づき、通信ネットワークと感知ネットワークを一體化させている。これによって自動(dòng)車は速やかに歩行者と付近の車両を感知し、事故車両を回避できる?,F(xiàn)在のスマート運(yùn)転の多くが車體の車載センサーに依存しているが、將來の道路にこのような基地局を設(shè)置すればすべての車に『目』を取り付け、スマートな運(yùn)転を?qū)g現(xiàn)できる」と説明した。
■25年に商用化へ
5G商用化からすでに4年がたち、中國(guó)では世界最大規(guī)模で技術(shù)が最も先進(jìn)的な5Gネットワークが完成した。今年4月末現(xiàn)在完成した5G基地局は累計(jì)273萬ヶ所以上で、5Gネットワークが中國(guó)全土のすべての地級(jí)市(省と県の中間にある行政単位)と県庁所在地市街區(qū)域をカバーしている。5G攜帯電話ユーザー數(shù)は6億3400萬人に達(dá)している。
中國(guó)工程院院士の鄔賀銓氏は、2023年中國(guó)國(guó)際情報(bào)通信展示會(huì)で、「5Gの能力と効果は現(xiàn)在、業(yè)界分野により多く集中しており、消費(fèi)応用側(cè)にはまだ十分に現(xiàn)れていない。鉱業(yè)、港灣、電力などの重點(diǎn)業(yè)界の5G応用ソリューションが多いが、消費(fèi)者の5Gに対する実感は深まっていない。5.5Gはこの局面を打破する鍵となる可能性があり、25年には商用化される見通しだ」と述べた。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年6月13日