中國交通運輸部(省)に所屬する巡視船「海巡01」は19日未明、シンガポール沖で補給を完了し、スンダ海峽付近の海域で実施中のマレーシア機捜索活動に向かった。海上捜索は「大海で針を拾う」ようなものだ。記者は同船に乗船した上海海事測絵(測量製図)センター測量隊隊長の張良氏を取材した。張氏は、船に搭載された専門的な裝置と捜索活動について、次のように詳しく説明した。新華社が伝えた。
船に搭載された裝置による捜索活動は、三つのステップに分かれ進められる。専門的な裝置を搭載した「海巡01」は目標海域に到著後、まずレーダーや光電システムなどの設備を使い、漂流物、殘骸、燃料などの疑わしい目標を広範囲で捜索する。疑わしい目標を発見後、ブラックボックス捜索裝置、サイドスキャンソナー、磁力計などの専門的な設備を使い定點捜索を進める。最終的に、必要があれば水中ロボットを使用し、近距離で疑わしい目標に対して光學?音波スキャンを行う。
「海巡01」は9つの捜索裝置を搭載している。これには2臺の水中ロボット、多重ビームサイドスキャンソナー、水中ソナー、水中定點スキャンソナーなど中國最先端の裝置が含まれ、高い捜索能力を誇る。
◆多重ビームサイドスキャンソナー
「海巡01」の多重ビームサイドスキャンソナーは、主に水中の地形観測および水中の目標の探査に用いられる。捜索の際には船のクレーンにより水中に投入され、海底および水中の物體に関する情報を、リアルタイムで畫面に映し出す。同設備は20ノットの速度で幅400メートルの海域を連続探査し、垂直探査幅は250メートルに達する。同裝置は20ノットの速度でも精度に影響せず、精度と効率のバランスを保つことができる。
別の物質(zhì)と異なり、金屬などの物體は強い反響を見せる。映像と反響の強さを組み合わせ水中の狀況を判斷することは、水中の超音波検査のようなものだ。
船上で使用される電気ケーブルは100メートルに達し、ソナーを水深70?80メートルまで投下できるため、水深300メートル以上の海域を捜索可能だ。水深1000メートルの海域に向かう場合は、大型設備のない公船を使うしかなく、設備面の制限により問題が生じる可能性がある。
◆ブラックボックス捜索裝置
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