脳出血と卒倒の病歴があり、呼吸不全を患っている82歳の患者が3日、北京の阜外心血管病醫(yī)院で経カテーテル大動(dòng)脈弁植え込み術(shù)(TAVI)を受け、同日午後から食事を始めた。これは中國初となる経カテーテル弁膜癥臨床試験プロジェクトの、最後の手術(shù)となった。同プロジェクトの完了により、中國における心臓弁膜癥の低侵襲治療の新時(shí)代が切り開かれた。経済日報(bào)が伝えた。
同臨床試験は2011年9月7日に始まり、國家ハイテク研究発展計(jì)畫(863計(jì)畫)、第12次五カ年計(jì)畫科學(xué)技術(shù)支援計(jì)畫の支援を受け、中國國內(nèi)で獨(dú)自に開発された「VENUS-A」経カテーテル大動(dòng)脈弁植え込み裝置を採用した。同裝置は主に、深刻な大動(dòng)脈弁狹窄癥により外科手術(shù)ができないケースや、手術(shù)に危険の伴う患者の治療に用いられる。
同プロジェクトは、中國工程院院士で、有名な心臓內(nèi)科の専門家である高潤霖氏が擔(dān)當(dāng)した。同プロジェクトは80人の患者を治療し、そのうち最年長が92歳で、85歳が20%以上を占めた?,F(xiàn)在すべての手術(shù)が完了し、77人の治療に成功し、世界的に見ても高い水準(zhǔn)となった。
高氏は、「心臓には四つの弁膜があり、これが扉のようになり、血液の正常な流動(dòng)を保証している。大動(dòng)脈弁は血液を全身に向かわせる大きな扉で、これに深刻な狹窄癥が生じると、血液が順調(diào)に全身まで送り屆けられなくなり、一連の健康問題を引き起こす?;颊撙摔厦摿?、胸の痛みや息苦しいといった癥狀が現(xiàn)れ、深刻な場合は卒倒し、心臓衰弱や急死に至ることもある」と説明した。
20年前、中國の心臓弁膜癥の圧倒的多數(shù)はリウマチ性心臓病であったが、高齢化の加速に伴い、心臓弁膜の退化がその主因となった。國家心血管病センター、阜外心血管病醫(yī)院冠狀動(dòng)脈性心臓病センター副センター長の呉永健氏は、「弁膜癥の治療には通常、伝統(tǒng)的な薬物治療と心臓外科の弁膜取替の2種類がある。しかし高齢の患者は體が弱く、合併癥があり、癥狀が悪化する可能性があり、心臓外科の手術(shù)に耐えられない場合がある。流行病の調(diào)査によると、3分の1以上の高齢の患者が、複數(shù)の合併癥により手術(shù)治療を受けられない。これらの患者に対しては、新たなTAVIが効果的な代替案となる」と説明した。
上述した臨床試験は、2015年6月に患者全員の1年間の訪問観察を完了する予定だ。中國が獨(dú)自に開発した弁膜は、來年もしくは再來年に発売される見通しとなっている。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年6月4日
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