今年に入って以來、北京の各高級ホテルでは宿泊?レストラン収入が減少の一途をたどっている。この局面を打開するため、多くのホテルが市民向けに格安価格でお弁當(dāng)?惣菜などを売り出し、周辺で働く會社員たちに食事を提供している。一部のホテルは弁當(dāng)を宅配するサービスまで打ち出している。高級ホテルなど行ったこともないという市民でも、ホテルのレストランの料理が食べられるようになったのだ。北京晩報が伝えた。
▽大好評ですぐに売り切れ
北京新世紀(jì)日航飯店では毎日弁當(dāng)や惣菜を売り出しており、販売が始まる午後4時になると、付近の住民やオフィスビルで働く職員たちが大勢集まってくる。出來立ての焼餅、餡餅(中華風(fēng)おやき)、豚ももの醤油煮、牛肉の醤油煮など、販売と同時に売り切れる人気の品も続出している。
同飯店のレストラン擔(dān)當(dāng)者の高旭氏は、「顧客は1日あたり300人ほど、販売する惣菜の量は100-150キログラムに上る。販売される惣菜は全てホテルのレストランが調(diào)理しているもので、ホテル內(nèi)で提供されるのと同じ物。ホテルの會議客が減ったため、市民にターゲットを絞り販売するようになったが、想像以上に人気を集めており、現(xiàn)在の販売量は以前の數(shù)倍になった」と語る。
調(diào)査の結(jié)果、格安で弁當(dāng)や惣菜を販売しているホテルは少なくなく、京倫飯店、西苑飯店なども同様のサービスを行っている。
▽ホテルが會社員の食堂に
北京のオフィスビルには社員食堂がないところも多い。これらのビルで働く職員たちは、どこで食事をとるかに日々悩んでいる。ファーストフードばかり食べるわけにもいかず、かといって小規(guī)模の料理店は下水油や衛(wèi)生問題が心配だ。高級ホテルが弁當(dāng)販売を開始してから、多くの人が食堂代わりに利用するようになった。騰達(dá)大廈で働く林さんは、付近の高級ホテルが弁當(dāng)販売を開始した後、頻繁に利用するようになったという?!赋隙谷椁扔蜅l(揚(yáng)げパン)、晝は20元(約330円)のお弁當(dāng)、午後に主食と肉料理を買って帰れば、夕飯もほぼこと足りる。朝食は6-10元(100-160円)で十分、晝食は16-22元(260-360円)。安いし、品質(zhì)も安全だ」。
雙井橋付近で働く周曼さんは、「毎日午後6時になると、ルネッサンス北京キャピタルホテル (北京富力萬麗酒店)でその日売れ殘ったパンやお菓子が5割引になる。パン屋よりも安い価格で売り出されるので、良く同僚と掘り出し物を見つけにいく」と語る。
▽ホテルの內(nèi)外で數(shù)倍の価格差
市民にとって、高級ホテルの弁當(dāng)販売の最大の長所は価格が安く、品質(zhì)が保証されている點(diǎn)だ。同じ品物でも、ホテルの內(nèi)外では販売価格が數(shù)倍違う。
北京新世紀(jì)日航飯店を例にとると、ホテル內(nèi)で売られている「豚の顔の煮込み」は數(shù)百元するが、ホテルの外でだと數(shù)十元で買える。ホテル內(nèi)のレストランでランチを食べると100元(約1600円)以上かかるが、外なら20元以下で野菜と肉が入ったお弁當(dāng)が買える。
▽背景:贅沢禁止令でホテル?yún)毪霚p
これまで、北京のホテルは行政接待やMICE(會議、インセンティブ旅行、國際會議、展示會?見本市、イベントなど)に過度に依存してきた。しかし、「三公経費(fèi)」(接待費(fèi)、出張費(fèi)、 公用車費(fèi))が厳しく規(guī)制されるようになり、ホテルは相當(dāng)な打撃を受けた。大まかな統(tǒng)計によると、三公経費(fèi)の規(guī)制により、北京のホテルの宿泊?レストラン収入は半分以下に減ったという。
中國星級ホテル業(yè)協(xié)會の関係者は、「庶民向けへのシフトは良い選択だ。高級ホテルも大衆(zhòng)市場を重視する時が來た。昨年から、多くのホテルは政務(wù)?ビジネス目的の顧客にばかり頼っていられなくなり、一般市民向けのサービスを打ち出し始めた。これは市場からも大いに歓迎されている」と語る。
このほか、一部のホテルはブッフェの割引(共同購入)、大型會議?イベントのための弁當(dāng)販売、誕生日ケーキのネット予約など、さまざまな市民向けサービスを打ち出している。(編集SN)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年6月12日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-8386