南京大虐殺と日本軍による慰安婦強(qiáng)制徴用にかかわる貴重な史料を中國が世界記憶遺産に登録申請したことについて、日本の菅義偉內(nèi)閣官房長官は11日、「極めて遺憾」との日本の立場を示し、中國側(cè)に抗議したことを明らかにした。菅官房長官は、中國側(cè)の申請は「政治的な利用」とし、中國側(cè)に申請撤回を求めた。さらに南京大虐殺の犠牲者についても「具體的な數(shù)はさまざまな議論があり、政府として斷定することは困難」と語った。中國外交部の報道官はこれに対し、中國側(cè)は日本側(cè)の道理を欠いた交渉を受け入れず、申請撤回もしないとの立場を明らかにしている。（文：賈秀東?本紙?zhí)丶s論説員、中國國際問題研究所特別招聘研究員。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載）

　日本の高官のこうした態(tài)度は「侵略や虐殺は許されるが、文句は許さない」というもので、「強(qiáng)盜の論理」と言わざるを得ない。

　南京大虐殺と日本による慰安婦強(qiáng)制徴用は、人類史における暗黒の一幕であり、日本軍の犯罪行為には多くの確証がある。中央公文書館や南京中國侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館などの7つの公文書館や記念館は今回、南京大虐殺と日本軍による慰安婦強(qiáng)制徴用に関する資料を世界記憶遺産に共同で登録申請した。提出された資料は、それぞれの公文書館と記念館が精選したもので、最も貴重で代表的で説得力のある文獻(xiàn)史料であり、重要な歴史的価値を持つ。

　日本史上に刻まれたこの暗い過去を日本政府は恥じるどころか、真実を歴史に殘そうという中國側(cè)の行動を「極めて遺憾」と非難。日本が第2次大戦中に犯した人道に反する、人権を侵害する、人類を害する行為を、日本政府は深く反省するどころか、中國側(cè)の申請を「政治的扇動」と批判する。日本側(cè)は、歴史を否認(rèn)し続け、反省を拒み、中國側(cè)の歴史を刻み込み、平和を大切にし、人類の尊厳を守ろうとする行動に「抗議」し、中國側(cè)に申請を「撤回」するよう求めている。

　日本側(cè)のこうした強(qiáng)盜的論理と強(qiáng)盜的行動は十分に憤慨するに値するものだが、意外なことではない。日本國內(nèi)では、侵略の歴史を否認(rèn)し美化する潮流が形成されており、さまざまな行動として現(xiàn)れている。上は安倍晉三首相の靖國神社參拝から下は靖國神社門前に陣取る右翼の人々まで、國際的な公理のボトムラインに公然と挑戦を投げかけている。日本は幾度となく歴史教科書を修正し、中國や韓國などの抗議を無視している。米國の國會議員が2007年と2014年に日本軍の慰安婦強(qiáng)制徴用問題にかかわる決議を?qū)徸hした際も、日本政府はさまざまな方法で妨害した。米ロサンゼルスに慰安婦像が設(shè)置された際には、日本の地方議員10數(shù)人が「慰安婦像に抗議する全國地方議員の會」なる組織を設(shè)けて現(xiàn)地に乗り込み、現(xiàn)地政府に彫像の撤去を求める抗議文を渡した。