日本円、値下がり続けるのはなぜ？

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版　2014年11月18日08:30

日本円の対米ドルレートが急速に低下していることが、各界で熱い議論を引き起こしている。14日の東京外國(guó)為替市場(chǎng)では、1ドル116.31円で引け、7年ぶりの最安値となった。この2カ月間に、円の対ドルレートは10％近く値下がりし、2012年9月の高値と比べると、値下がり幅は50％を超えた。「新華網(wǎng)」が伝えた。

▽円が値下がり続けるのはなぜ？

市場(chǎng)アナリストの見(jiàn)方はこうだ。最近の持続的な円安にはさまざまな原因がある。日本銀行（中央銀行）が追加金融緩和を?qū)g施したこと、米國(guó)が量的緩和政策を終了し金利を引き上げる可能性があること、日本経済の見(jiàn)通しが暗く投資家の円に対する信頼感が低下していることなどがあるという。

まず、このたびの日銀の追加金融緩和政策が円安の最も大きな原因だ。金融緩和政策は安倍政権が発足後にうち出した経済政策「アベノミクス」の第1の矢だ。日銀はインフレ率を引き上げるため、國(guó)債などの有価証券を大量に購(gòu)入して市場(chǎng)に大量の資金を投入した。こうして通貨供給量が大幅な増加して円安が進(jìn)行した。

日本では今年4月、消費(fèi)稅率が5％から8％に引き上げられた。すると一度は好転した経済情勢(shì)が悪化し、第2四半期（4-6月）の國(guó)內(nèi)総生産は前期比7.1％低下した。日銀は10月31日に追加金融緩和を決定し、これにより円安が持続することになった。

次に、米連邦準(zhǔn)備制度理事會(huì)（FRB）が量的緩和政策の終了を宣言したことで米ドルが値上がりしたことも、円安の重要な原因だ。市場(chǎng)アナリストの予測(cè)では、米國(guó)は來(lái)年春に金利を引き上げ、円?ドルの金利差が拡大して円が投げ売りされ、ドルが買い増しされ、円安の加速が予想されるという。

さらに、日本の経済情勢(shì)が楽観を許さないことも円安を後押ししている。最近発表された各種データから、日本経済が足踏み狀態(tài)に陥る可能性のあることが示唆され、投資家は円の見(jiàn)通しに信頼感をもてずにいる。

▽円安で悲喜こもごも

大幅な円安は自動(dòng)車メーカー、電子機(jī)械産業(yè)、観光産業(yè)などにとっては非常に大きな好材料だ。自動(dòng)車産業(yè)では、円が1円安くなると、トヨタは400億円の利益になり、ホンダは120億円の利益になり、5大メーカー合わせて800億円の利益になるという。1ドル115円の水準(zhǔn)が続けば、5大メーカーには今年、8000億円の予定外の利益が転がり込むという。