〇全世界に進出する「中國人不動産オーナー」

実は、2011年に歐米の住宅価格が底を打った時、一部の「中國人不動産オーナー」による歐米不動産購入ブームが湧き起こった。この年、中國人投資家が購入したロンドンの住宅の価格は計1億2千ポンド（約221億円）に達し、地元の住民から不満の聲が上がった。英國不動産協(xié)會さえも、「（この住宅価格は、）多くの若いロンドン市民は、50歳になってようやく手が屆く値段だ」と警告を発した。

その後、スペイン、イタリア、ポルトガル、オーストラリア各國の政府機関は軒並み、この機に乗じ、現(xiàn)地で住宅を購入する移住者や投資移民に対する優(yōu)遇策を打ち出し、中國人不動者による不動産購入を誘致?歓迎したことで、彼らによる「爆買い」現(xiàn)象が湧き起こった。

2008年から2014年末までの米國不動産に対する中國人の投資総額は132億7千萬ドル（約１兆6千億円）に達し、英國とオーストラリアがそれに続いた。世界各地で不動産を購入する「中國人不動産オーナー」がますます増えるにつれて、「中國人不動産オーナーは世界の至る所に出現(xiàn)する」と感嘆する人もいた。

2014年までの6年間の中國人による世界不動産分野への投資額は390億ドル（約4兆6千億円）に達した。この數(shù)字は、2008年の時點ではわずか9200萬ドル（約109億円）だった。 2014年の中國人による海外不動産投資額は、2013年比46％増の165億ドル（約2兆円）。

〇不動産「爆買い」の背後にある「土地?家屋に対する根深いコンプレックス」

歐米先進諸國が數(shù)年前、深刻な金融危機に陥った時、「中國人不動産オーナー」の「爆買い」行為は、特に議論の的にはならなかった。ロンドン、シドニー、メルボルンとバンクーバーなどの主要都市において、2年ほど前から住宅価格が高騰、「マイホームは夢のまた夢」と、多くの現(xiàn)地住民がため息をついた。