人民元が対ドルで市場の心理的な節(jié)目となる1ドル=6.85元の大臺を割った。中國人民銀行(中央銀行)は16日、人民元の売買の基準(zhǔn)となる為替レート「基準(zhǔn)値(中間値)」を?qū)澝抓丧毪牵饱丧耄?.8592元と発表した。前日(6.8495元)に比べ0.0097元の元安?ドル高水準(zhǔn)で、約8年ぶりの元安水準(zhǔn)となった。中央銀行が「最低ライン」を過度に意識していないものの、市場では、人民元安の流れにパニックになる必要はないとの見方が優(yōu)勢だ。北京晨報(bào)が報(bào)じた。
人民元が対ドルで下落しているからといって、他の貨幣に対しても下落しているわけではない。中國貨幣網(wǎng)のデータによると、16日、対ユーロ、円、英國ポンド、オーストラリアドル、スイスフランなどで、人民元高の水準(zhǔn)になった。うち、円に対しては、0.0519元、英國ポンドに対しては0.0399元、ユーロに対しては0.0084元の人民元高水準(zhǔn)になった。
経済學(xué)者の趙慶明氏は、「最近、人民元が対ドルで下落している主な原因は、ドル買いが強(qiáng)まっているからで、グラフにして見ると、人民元の対ドルレートは比較的安定している」との見方を示す。
短期的な調(diào)整の後、米ドルインデックスは100の大臺を超えた。業(yè)界関係者は、「ドル買い優(yōu)勢は今後しばらくの間続き、人民元にとっては下落の圧力となる」と予測している。
中國社會科學(xué)院學(xué)部の委員?余永定氏は、「長期的に見ると、人民元安を心配する必要はない。中國の経常収支の黒字は大きく、外貨準(zhǔn)備も多い。さらに、経済成長の速度は世界一で、人民元が大幅に下落する可能性は非常に低い」との見方を示している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年11月17日
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