筆者は先日、岡山県新見市の安達悅久産業(yè)部長や同市観光協(xié)會の仲田厚子事務(wù)局長と同市で食事をする機會があった。東京から來た私たちに地元の名産?千屋牛と日本酒を振る舞ってくれた安達部長はその時、「渋谷の街中にいる若者の多くが、この辺から上京した若者だろう」と話していた。(文:胡俊凱。瞭望東方周刊掲載)
「10年前、當(dāng)市の人口は3萬8000人以上だったが、今は3萬人」。お酒を飲んで、ほろ酔いになってきた安達部長は、「人口は3萬人くらいで安定してほしい」とし、「労働力が足りない。外に行ける若者はみんな出て行ってしまった」と肩を落とした。
安達部長が頭を抱える新見市の狀況は、「過疎化」が進む日本の地方都市の縮図と言える。同問題は、「産業(yè)の衰退」、「文化の衰退」をも引き起こす。これらが地方都市を悩ます三大問題となっている。
「消滅する可能性」のある新見市
岡山三大河川の一つ高梁川は岡山県西部を、北から南の瀬戸內(nèi)海に流れ、流域面積は2670平方キロ。流域の新見市、高梁市、総社市、井原市、矢掛町、早島町、淺口市、倉敷市、里莊町、笠岡市の人口は計78萬人と、同県全體の40%を占める。中でも最も多いのは海に注ぐ下流に位置する倉敷市で48萬人だ。
新見市の人口は、1970年は4萬9000人、80年は約4萬5000人、90年は約4萬2000人、2000年は約3萬8000人、10年は約3萬4000人、16年10月は3萬131人と変化している。新見市の「まち?ひと?しごと創(chuàng)生総合戦略(15-19年)」は、40年までにその人口が約2萬人にまで減少すると予想している。
これは、典型的な「過疎化」現(xiàn)象だ。高梁川流域の7市3町のうち、人口が唯一増加しているのは瀬戸內(nèi)海沿いの倉敷市で、最近15年で約14%増となっている。一方、他の6市3町は大幅に減少している。
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