上記の內(nèi)容は、當(dāng)時(shí)の同校留學(xué)生弁公室のある職員から聞いたものだ。私は連絡(luò)を受けて、當(dāng)校の上層部が節(jié)雄さんと面會(huì)するのに付き添い、桜の木を植えるセレモニーにも參加した。
私はその知らせを聞き、すぐに家に帰って茂樹さんの「誤文分析」の授業(yè)の修了試験の答案用紙を探して見てみると、98點(diǎn)だった。學(xué)校の上層部が節(jié)雄さんと面會(huì)した際、私は両手でその答案用紙を渡した。すると、節(jié)雄さんも両手で丁寧にそれを受け取り、感激しながら「これは我が家の家寶です」と話した。
桜の木を植える時(shí)、節(jié)雄さんの両手には日本酒の一升瓶があり、桜の木を植えるために掘られた穴の周りに日本酒をまいていた。その時(shí)、節(jié)雄さんは非常にかたい表情で、目には涙があふれていたものの、一生懸命それをこぼさないよう我慢していた。私はその時(shí)、「茂樹さんは生前、日本酒が好きだったのだろう」と思った。
思いが伝わったのか、その末次さんの年齢を意味する39本の桜の花はその年に満開になった。中國(guó)紙「北京晩報(bào)」は「健やかに成長(zhǎng)している桜の木」と題する私の寄稿を掲載してくれた。
93年から、末次さんが生前學(xué)んでいた「誤文分析」は、「文法の間違い分析」という名前に変わり、私は毎年一度はその授業(yè)のテストに、茂樹さんと39本の桜の木に関する問題を出題し、學(xué)生にその主な內(nèi)容と感想を書いてもらっている。私が退職するまでこれをずっと続けていた。
學(xué)生から問題用紙を回収する時(shí)、いつもたくさんの學(xué)生が、「とてもいい問題」や「とても意義がある」と真剣な目つきで言ってくれ、感動(dòng)させられた。感想の中で、茂樹さんの誠(chéng)実さを絶賛する日本人留學(xué)生もいるし、「私は、自分の勉強(qiáng)や仕事、お金儲(chǔ)けのことしか考えておらず、茂樹さんのように勉強(qiáng)や仕事を國(guó)や民族の運(yùn)命と結(jié)び付けて考えていなかった」と率直に書く日本人女子留學(xué)生もいた。
これまでずっと外國(guó)人に中國(guó)語を教えて來た中國(guó)人教師として、このような聲を聞くと、溫かい気持ちになり、心が和む。そして、自分が従事している「道理を伝え、學(xué)業(yè)を伝授し、疑問難題を解説する」という教師の仕事の意義について、一層深い理解を得ることができた。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年4月17日
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