ミリオンセラーの理由
東野圭吾の作品はずっと人気だったものの、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」がミリオンセラーになるとは、李盈春は想像もしていなかった。李盈春と仲間たちは、大ヒットの理由について分析し、「まず、癒し系の作品は現(xiàn)代社會(huì)においてとても人気がある?,F(xiàn)代人は強(qiáng)いプレッシャーにさらされ、溫かい癒し系の作品を好む。次に、推理小説は一部のグループにだけ人気で、推理小説が売れたとしても、そのグループ內(nèi)で売れるだけ。その影響力には限りがある。しかし、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は推理小説の要素が少なく、完全な推理小説とは言えない。多くの人からすると、タイムスリップ、ミステリーの要素を持った、溫かくて、おもしろい小説だといえる。推理小説が好きであるかどうかにかかわらず、多くの人に受け入れられる。最後に、東野圭吾はストーリー作りのプロ。そのストーリーは非常に魅力があり、人を引き付け、一気に読み終えたいという気持ちにさせる。それは本當(dāng)にすごいこと」という結(jié)論に至った。
東野のファンが東野の作品を翻訳
李盈春は、「私の所得にはほとんど影響がない。翻訳費(fèi)は文字?jǐn)?shù)でもらっている。もし、版権を持っているのなら、かなり儲(chǔ)かっただろうけど」と話(huà)し、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の大ヒットによる金銭的な影響はなかったものの、生活は大きく変化したようで、「08年から今までに10作品以上の小説を翻訳しているが、それを読んでいる周?chē)欷瓮扭溆讶摔悉郅趣螭嗓い胜?。しかし、昨年末に年間図書(shū)ランキングが発表されたころのある日、同僚3人から、『ナミヤ雑貨店の奇蹟を翻訳したんだよね』と聞かれた?!和畏U者だと思ったら、本當(dāng)に君が翻訳した小説だった』と話(huà)す友人もいた。身近な知り合いがミリオンセラーの翻訳者であるというのも、とても不思議な體験だろう」とした。
現(xiàn)在、母親になった李盈春は東野圭吾の別の作品を翻訳中で、「初期の小説の中でもおもしろい作品。私が初めて読んだ東野圭吾の作品で、當(dāng)時(shí)はあまり推理小説を読んでいなかったためか、とても感激したのを覚えている。その作品を自分の手で翻訳する日が來(lái)るとは思ってもいなかったので、記念すべきこと」と話(huà)す。さらに、山田宗樹(shù)の小説の翻訳も決まっているとし、「ハリウッド大作のようで、とてもおもしろい。當(dāng)時(shí)、日本語(yǔ)版を読んだ時(shí)は我慢できずに一気に最後まで読んだ。翻訳の話(huà)が來(lái)た時(shí)にはすぐに引き受けた。その作品の中國(guó)語(yǔ)版の刊行もとても楽しみにしている」という。
ちなみに、「中國(guó)で最も稼ぐ外國(guó)人作家ランキング」は、外國(guó)人作家の中國(guó)での印稅収入を調(diào)査し、その作品の中國(guó)図書(shū)市場(chǎng)における実際の売れ行きを反映している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2017年4月18日
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