最近、朝鮮半島情勢が非常にきな臭い。(文:華益文?國際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
米朝は互いに脅し文句を口にし、言葉遣い激しく、舌戦を交互にヒートアップさせ、軍事力の相互誇示もあいまって、朝鮮半島情勢の悪循環(huán)はエスカレートしている。國際社會は、朝鮮が非常に獨(dú)特な言葉遣いで米國を批判することにとうに慣れっこになっているが、今回米國の國防長官さらには大統(tǒng)領(lǐng)までもが鋭い言葉で朝鮮との「舌戦」に加わったことは、いささか驚きだった。
今回の米朝の悪態(tài)合戦は、朝鮮半島情勢の推移に対する雙方の見方が厳しさを増していることの反映であり、「強(qiáng)硬には強(qiáng)硬」の古い道を歩み続ける可能性がある。米韓は近く大規(guī)模合同軍事演習(xí)「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」も実施する。朝鮮を再び刺激し、新たな正面対立を引き起こす恐れがある。
朝鮮半島問題が新たな緊張を呈する中、習(xí)近平國家主席はトランプ米大統(tǒng)領(lǐng)と電話會談し、朝鮮半島情勢について意見交換した。習(xí)主席は中國側(cè)の立場を的確に表明した。すなわち(1)朝鮮半島の非核化実現(xiàn)、平和?安定維持において中米が利益を共有することを強(qiáng)調(diào)した(2)自制を保ち、朝鮮半島情勢の緊張を激化させる言行を避けるよう関係國に促した(3)朝鮮半島核問題の解決においては、結(jié)局のところやはり対話?交渉の堅(jiān)持、政治的解決という大きな方向性を堅(jiān)持する必要があると指摘した(4)相互尊重を基礎(chǔ)に米側(cè)と意思疎通を保ち、朝鮮半島核問題の適切な解決を共に後押しする意向を重ねて表明した。
朝鮮半島及びアジア太平洋地域は情勢の悪循環(huán)に耐えられないことを、各國は認(rèn)識すべきだ。米朝の根深い相互不信及び朝鮮半島の特殊な地理?人口分布?軍事配備狀況、口論が誤った戦略判斷を招く危険があることを考えると、軍事的選択は數(shù)十萬人、數(shù)百萬人に塗炭の苦しみを與え、深刻な後遺癥を殘す可能性が高い。
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