韓國の文在寅大統領が13~16日、中國を公式訪問した。(文:蘇暁暉?中國國際問題研究院國際戦略研究所副所長。人民日報海外版掲載)
文大統領は訪中時、中韓間の障害を乗り越えたい考えを示した。中韓関係は昨年以來、THAAD問題の深刻な影響を受けた。両國は意思疎通を重ね、ついにTHAAD問題の段階的処理について共通認識に達した。韓國の康京和外相は10月30日の國會質疑で、韓國はTHAADの追加配備を検討せず、米國のミサイル防衛(wèi)システムに加わらず、韓米日3カ國間の安保協力が3カ國軍事同盟に発展することはないと明言した。翌31日、中韓は意思疎通の成果を明らかにするプレスリリースを同時発表した。文大統領の今回の訪問は、溝を埋めようとする両國の努力を踏まえて、ようやく実現したものだ。習近平國家主席は首脳會談でTHAAD問題における中國側の立場を重ねて表明し、韓國側に引き続き問題を適切に処理するよう求めた。
中韓は共に戦略的協力パートナーシップの発展に盡力している。習主席は第19回中國共産黨大會が韓國を含む周辺諸國と中國の協力に、さらに大きな將來性をもたらしたことを指摘。文大統領は中國側の重要な理念に明確に応え、中國及びその他の國と共に人類運命共同體の構築に努力したい考えを表明した。また、「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設協力への積極的な參加意向を改めて示した。中國側は「一帯一路」建設への韓國側の參加を歓迎。韓國側と発展戦略の連攜を推し進め、互恵?ウィンウィンの協力モデルを積極的に検討し、共同発展を促進したいとした。韓國にとって、中國は経済が力強く発展し、デジタル経済などニューエコノミー分野で群を抜いており、重要な貿易パートナーであり、逃してはならない発展のチャンスだ。韓國大統領の訪問は中韓協力に新たなチャンスをもたらした。會談後、両首脳は経済?貿易、エコ産業(yè)、環(huán)境、衛(wèi)生、農業(yè)、エネルギー、冬季五輪分野の二國間協力文書の署名に立ち會った。
中韓は朝鮮半島問題で共通認識を固めた。両首脳は、朝鮮半島で再び戦亂が生じることは斷じて認めないことで一致した。韓國側は朝鮮半島核問題の平和的手段による解決に「揺るぎなく盡力し」、中國側と共に地域の平和?安定を維持することを望むとした。
國交樹立25周年にあたっての文大統領の中國公式訪問は、両國が過去25年間の友好協力の発展の成果を大切にし、両國関係を重視していることを物語っている。中韓関係発展の曲折は、雙方にとって、いかにして互いの核心的利益の相互尊重を基礎に両國関係の未來をより良く切り開くべきかを示す啓示となった。國交樹立時の初志を忘れずして初めて、両國はより素晴らしい未來を切り開くことができる。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年12月19日
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