米國などの國々はシリア時間14日未明、首都ダマスカスに対して軍事行動を起こした。7日に起きた「化學(xué)兵器攻撃」とみられる事件の真相がまだ不明な中、米國が対シリア攻撃を急いだのはなぜか。これには國內(nèi)、國際の複數(shù)の理由があるとアナリストは指摘する。新華社が伝えた。
第1に、シリア情勢の推移が米國を攻撃へと追い込んだ。シリア內(nèi)戦は7年余りになるが、アサド政権は米國の支持する反政府武裝勢力に壊滅されないばかりか、戦場での主導(dǎo)権を徐々に取り戻してすらいる。米國はアサド政権が戦果を拡大し、政権を堅固にすることを望まず、攻撃をせざるを得なくなった。
だが、カーネギー中東センターのMaha Yahya氏は「米國など歐米諸國が軍事的手段でアサド政権を覆すタイミングはとうに過ぎた。米國による昨年のミサイル攻撃も全く効果がなかった」と指摘?!搁v係各者が幅広く參加する外交交渉こそが唯一の出口だ」とする。
第2に、敵対者を排除する中東新戦略。トランプ政権の新「國家安全保障戦略」は「米國は中東が米國を敵視するいかなる勢力に主導(dǎo)されることも望まない」とする中東政策の大きな方向性を示した。米國にとって、この敵視勢力とは自ずとロシアとイランを含む。トランプ政権は発足から1年余りで中東に対して、エルサレムをイスラエルの首都と承認し大使館移設(shè)計畫を始動する、イラン核合意からの離脫を繰り返し脅す、サウジアラビアとの同盟関係を強化するなどの行動を取ってきた。今回シリアで「化學(xué)兵器攻撃」と見られる事件が起きると、米國は直ちにロシアとイランに同時に矛先を向け、シリアの後ろ盾だと非難した。
Yahya氏は、米國の今回の行動はシリアに打撃を與えるだけでなく、イランへの圧力でもあると分析。
第3に、國內(nèi)の政治的圧力をそらす?,F(xiàn)在、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は政権高官の人選が整わない、「ロシアゲート」疑惑の捜査が迫るという苦境に直面している。政権高官については、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は就任から1年余りで中心的高官を次々に交代させており、今年3月には國務(wù)長官と大統(tǒng)領(lǐng)補佐官(國家安全保障問題擔(dān)當(dāng))も交代させた。
外的圧力の面では、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)に対する捜査がなお進められている。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)の個人弁護士マイケル?コーエン氏の事務(wù)所や家宅が9日、突然FBIに捜索された。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)はこれに激しく反応した。
現(xiàn)在米國は中間選挙が近づき、民主黨は各州で失地回復(fù)を狙っている。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は國內(nèi)で道の前方には障害があり、後方からは追っ手が迫っていると言える。この狀況から見て、海外での迅速かつ手短な軍事行動は國內(nèi)の摩擦と焦點をそらす有効な手段だ。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年4月17日
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