日本テレビ(NTV)は14日未明、約45分間のドキュメンタリー「南京事件Ⅱ 歴史修正を検証せよ」を放送した。制作チームは4年近くかけて中日両國で集めた歴史資料を基に、南京大虐殺の史実の否認や改竄を試みる歴史修正主義に反論した。
南京大虐殺は中日関係において極めて敏感な問題だ。戦後一貫して日本政府の公式の立場は、當時日本軍が軍人以外の市民を殺害したことを認め、かつ歴史問題についてお詫びと反省をするというものだが、中國の政府?民間には日本のお詫びは誠意が足りないとする聲が常にある。
タイトルが示すように、番組は2015年10月4日放送の同名ドキュメンタリーの続編だ。NTVの戦後70年シリーズ番組の一部として、著名な記者?清水潔氏は第一部で南京大虐殺に參加した舊日本軍人多數(shù)への取材を公開し、事件の真実性を直接証明した。
これと同時に、番組を非難し、史実の真実性に疑問を呈す聲も上がった。3年前のドキュメンタリーが史料と証言を示すことにより重點を置いていたとするなら、今回の続編はこうした聲への反論により焦點を絞ったものだ。
ドキュメンタリー全體は南京大虐殺で國內(nèi)外を驚愕させた「魚雷営」殺戮を中心としている。第1部分は主にこの事件の狀況を再現(xiàn)した。日本兵の日記、証言、さらに當時新聞社に殘った寫真証拠を元に、制作チームは當時の血腥く殘虐な虐殺シーンをCGで再現(xiàn)した。
第2部分は事件を否定する見解に対して反論した?!隔~雷営」事件に関しては、主に2つの弁護がある。1つの主張は、當時の捕虜には中國兵が多く、彼らは武器を隠して反撃する準備をしていたというものだ。だが制作チームの示した兵士の証言は、當時日本兵は捕虜一人一人に対して細かい検査をしており、押収した武器はその場で廃棄していたことを指摘した。
もう1つの主張は、當時日本側(cè)は実は捕虜を釈放するつもりだったというものだ。だが捕虜の乗る船が長江を渡ろうとした時、対岸から砲火の音がし始め、日本兵は自衛(wèi)のため射殺を始めたという。制作チームはこの論理の出所を詳しく整理し、當時歩兵第65連隊隊長だった両角業(yè)作によるものだと確認した。両角の日記や他の兵士の論述を注意深く照らし合わせると、虐殺當日、両角は現(xiàn)場にいなかったことがわかった。彼の言う「捕虜釈放」という弁解も、戦後の自己弁明に過ぎない。その歴史的効力は実體験者の一次資料に大きく劣る。また、こうした見解は全く成り立たない。
番組放送後、日本の視聴者の間で広範な議論が巻き起こった。あるネットユーザーは、歴史を明確に認識するのは第一歩に過ぎず、省察を戦爭再発を阻止する力に変えることが1人1人の使命だと表明した。実は、日本のテレビ局が戦爭を反省する番組を放送するのはこれが初めてではない。昨年末と今年初にNHKが制作した731部隊に関するドキュメンタリーは中日両國で大きな反響を呼んだ。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年5月16日
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