湖南省に住む「90後(1990年代生まれ)」の張一さん(仮名)の體內(nèi)から採取された造血幹細胞の懸濁液273ミリリットルを乗せた航空機が11日午前8時30分に北京を出発した。この懸濁液を攜帯したボランティアが航空機に搭乗して北京を発ち、スウェーデンに向かったのだ。この「生命(いのち)の種」は同日夜、スウェーデンに住む67歳になる骨髄異形成癥候群(MDS)という血液がんの患者に無事移植され、「國境を超えた愛」のリレーが完成した。長沙晩報が伝えた。
「今朝、5時に目覚めた時、もうすぐ造血幹細胞の採取が始まるのだと思った。他の人のがん闘病のお手伝いができることに、とても興奮した。採取には長い時間がかかったので、少し疲れたけれども、大きな力が私を支えてくれた。この広い世界で、私だけが彼を救うことができる。これは何よりも価値あることだ」。張一さんは10日午前、中南大學湘雅二病院血液內(nèi)科幹細胞採取室の病床に靜かに橫たわっていた。張さんが時折、手に持っているゴムボールを握ると、黃色味を帯びた淡い赤色をした造血幹細胞の懸濁液が、細長い導管を通じて彼の體內(nèi)から造血細胞分離裝置に流れ込み、そこからゆっくりと収集袋に流れて行った。5時間余りの時間をかけ、醫(yī)師は彼の體內(nèi)から273ミリリットルの造血幹細胞の懸濁液を採取した。
張さんは、1990年代生まれの中國共産黨黨員で、普段は熱心に自分の仕事に取組み、自ら進んで人助けをする若者だ。今から4年前、當時大學2年生だった張さんが獻血を行ったときに中華骨髄バンクに登録、造血幹細胞ドナー候補者となった。彼は今年7月、自身のHLA(ヒト白血球抗原)型が、1人のスウェーデン人患者と適合するという通知を中華骨髄バンクから受け取った。彼は迷うことなく提供を承諾した。家族も賛成してくれたという。9月6日から毎日朝夕2回、中南大學湘雅二病院血液內(nèi)科で造血幹細胞動員剤の注射を受け、10日に造血幹細胞の収集が無事終了した。
湖南省の住民がスウェーデンの患者に造血幹細胞を提供するのは、今回が初めてのケースという。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年9月13日
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