グローバル化が進む現(xiàn)代におけるコンテンツ創(chuàng)作
武俠、玄幻、仙俠といった中國の要素に満ちた小説が、外國人の間でも人気となっている原因について張氏は、「実際には、テーマが一番重要なのではない。一番重要なのは、創(chuàng)作方法、作者の視野、観念、好みなどだ。世界中の若者の好みに大きな違いはなく、特にインターネット時代の今、情報が世界中に伝わり、コミュニケーションも非常に便利であるため、地域や文化の差がかなり縮まっている」との見方を示す。
ある出來事の情報を、北京の若者とニューヨークの若者がほぼ同時に見ることができ、距離が問題ではなくなったため、観念の差も縮まっている。張氏は、「中國人も米國?英國製作のドラマ『ゲーム?オブ?スローンズ』が好き。歐米の若者も中國の玄幻の小説が好き。中國人も海外の歴史が好きで、外國人も中國の歴史が好きだ。インターネット時代に成長してきた今の若者は上の世代の人々とは異なり、皆好みの本などが非常に似通っている。若者の多くはテレビをあまり見ず、ゲームをしたり、映畫を見たりして育った。中國の若者が好きなものは、外國の若者も好きで、その逆のことも當然ありえる」との見方を示す。
観念や好みが同じであるという現(xiàn)象は、読む本の內(nèi)容だけでなく、創(chuàng)作自體にも影響を與えている。張氏は、「若い創(chuàng)作者は、自身もインターネット上で成長しているため、読者と好みや趣味が同じで、その作品は読者の心をつかみやすい」と分析する。
技術(shù)力の向上で言語の壁が解消
中國では、若者が海外の映畫や米國のドラマを見たりできるようにと、翻訳チームや字幕チームが活躍しているが、実際には海外にも翻訳チームが存在する。そして、たくさんの優(yōu)れた人気翻訳者やボランティア発信者もおり、中國の小説が英語やフランス語など多くの言語に翻訳され、翻訳されるまで待つことができないという人は、自分で中國語を勉強して小説を読んでいる。
これまでは、文學の海外発信において「翻訳」が最大の「難関」の一つだった。特に、大量の伝統(tǒng)的な要素を含んでいる文學作品を正確に翻訳して原作のニュアンスを伝えるというのが難しい點だった。しかし、今は、翻訳が以前より簡単なことになっている。張氏は、「翻訳ソフトのレベルが向上しており、その精度も高くなっている。翻訳ソフトを使うだけで、本を読むことができることもある。また、大衆(zhòng)文學やネット文學は通俗文學で、內(nèi)容は淺く、軽いため、翻訳の精度がそれほど高くなくても、雰囲気を楽しむことができればそれでいい」との見方を示す。
ある外國のネットユーザーも、「たくさん勉強しないと読んでも意味が分からない名作と比べると、大衆(zhòng)小説やネット小説のほうが理解しやすく、中國文化の魅力的な部分を名作と同じように感じることができる」と書き込んでいる。 (編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年10月30日
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