長(zhǎng)い歴史において、時(shí)代ごとにそれぞれ鮮明な特徴というものがあるものだ。中國(guó)で數(shù)十年前に使用されていた食用油や穀物、布といった生活物資の「配給券」は、今では多くの人々にとって共通した思い出となっている。配給券は、いわば當(dāng)時(shí)の人々の生活の一部であり、つらいことも楽しいこともあった當(dāng)時(shí)を象徴する思い出の品。近年、中國(guó)では民間の博物館が次々登場(chǎng)し、個(gè)人のコレクションを、多くの人が鑑賞できるようになっている。中國(guó)の歴史文化においても有名な広西壯(チワン)族自治區(qū)柳州市でも以前は1館も無(wú)かったが、今ではこうした民間博物館が37館もある。
柳州市のある2階建ての個(gè)人所有の建物には同自治區(qū)に最初に誕生した民間博物館である「柳州市配給券博物館」がある。約100平方メートルの展示ホールには、穀物や食用油、肉、布などの配給券が展示され、中國(guó)の「配給券時(shí)代」を紹介している。
同博物館の李広智館長(zhǎng)によると、これらの配給券は父親の李三臺(tái)さんが1980年代頃から集め始めたもので、コレクションはおよそ3萬(wàn)枚に達(dá)しているという。李三臺(tái)さんは生前、配給券の収集に熱心で、およそ300萬(wàn)元(1元は約16.3円)かけて中國(guó)の大半の地域に足を運(yùn)んだという。
中國(guó)の配給券の歴史を一人でも多くの人に知ってもらい、配給券文化を伝えようと、李三臺(tái)さんは2003年12月、自宅にコレクション館を建て、無(wú)料で一般公開(kāi)した。そして、10年8月には、同自治區(qū)文化庁が同館を「柳州市配給券博物館」として認(rèn)可を與え、現(xiàn)在までの15年間で、延べ20萬(wàn)人がこの博物館を訪れている。
柳州市には、個(gè)人のコレクターがそのコレクションを一般公開(kāi)する「博物館」が他にもたくさんある。11年、柳州市は、プロジェクト「博物館群建設(shè)」を始動(dòng)した。同市は関連政策を打ち出して、資金、土地、財(cái)政?稅収などの面でサポートを行い、民間博物館の発展を促進(jìn)している。柳州市文化新聞出版広電局の統(tǒng)計(jì)によると、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で同市には博物館が58館あり、うち37館が民間博物館で、全て無(wú)料で開(kāi)放されている。
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