2020年に創(chuàng)建600周年を迎える故宮で最近、春節(jié)(舊正月、今年は2月5日)に合わせて「紫禁城で年越し」や燈會イベント「紫禁城の上元の夜」などの文化イベントが開催され、好評を博した。文匯報が報じた。
歴史ある故宮は、「文化財を保護する」という初心を忘れていない。今月3日に全國両會(全國人民代表大會?全國人民政治協(xié)商會議)の「委員通路」に姿を現(xiàn)した全國政協(xié)委員を務(wù)め、故宮文物醫(yī)院の院長である宋紀蓉氏は、「故宮博物院は今後、大學(xué)と連攜して中國初の文物醫(yī)學(xué)院を立ち上げる」と、最新ニュースを発表した。
故宮にある世界初の「文物醫(yī)院」について、宋氏は、「16年末に発足した文物醫(yī)院には、分析?検査室が23室、文化財修復(fù)作業(yè)室が16室あり、文化財を修復(fù)する職人が161人在籍している。しかし、中國には、放置された狀態(tài)の文化財がまだまだたくさんある。貴重な文化遺産を修復(fù)し、保護するためには、さらに多くの文物醫(yī)院や文化財を修復(fù)?保護する職人が必要だ」と指摘し、「今後、故宮は複數(shù)の大學(xué)と連攜して、文物醫(yī)學(xué)院を立ち上げ、文化財の修復(fù)?保護に従事する職人を育成する」と説明した。
人気となっている博物館は故宮だけではない。実際には、中國では近年、「文化?博物館ブーム」が巻き起こっており、博物館に行くというのが新たなトレンドとなっている。3日に全國両會の「部長通路」に姿を現(xiàn)した中國國家文化財局の劉玉珠局長は、その動向を紹介したほか、解決すべき課題についても語った。
劉局長は、「現(xiàn)在、博物館は『成長期の悩み』に直面している。その一つは社會のニーズが大きいことだ。統(tǒng)計によると、ここ3年間で博物館の來場者は毎年約1億人ペースで増加している。今年の春節(jié)に合わせた7連休中、中國國內(nèi)旅行に出かけた人は4億1500萬人で、そのうちの40%以上の人が博物館に行った。また、博物館の數(shù)も急増している?,F(xiàn)在、中國全土にある各級政府に屆出がされている博物館の數(shù)は計5136館で、毎年180館ペースで増えている」と説明する。
そして、「それら數(shù)字から、中國の人々は博物館に行くことを非常に好んでいることが垣間見える。しかし、博物館が提供しているサービスは、社會のニーズを満たすことが全くできていない。その面で、まだやるべきことはたくさんあり、道のりは長い」との見方を示した。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年3月4日