韓國の文喜相國會議長が先日「慰安婦」問題について日本の天皇の謝罪を求める発言をしたことは、日本側に強い不満を引き起こし、謝罪と発言の撤回を求める聲が高官から相次いでいる。「慰安婦」問題以外にも、第2次大戦時の韓國人労働者強制徴用(徴用工)問題、係爭領土問題、「レーダー照射事件」などで、韓日関係は最近摩擦が絶えない。こうした問題をめぐる韓日間の溝は深く、両國関係の緩和は短期間には困難だとの分析がなされている。
韓國?聯(lián)合ニュースによると、文氏は8日にメディアのインタビューで「首相、もしくは近く退位する天皇が元慰安婦の手を握り、謝罪の言葉を伝えれば問題はすっかり解消されるだろう」と述べた。この発言は日本側に強い不満を引き起こし、安倍晉三首相、河野太郎外相、菅義偉內閣官房長官らが強い抗議を表明し、文氏に謝罪と発言の撤回を求めた。
韓國外務省の魯圭徳報道官は12日の定例記者會見で「日本側は誠意を示し、『慰安婦』被害者の名譽と尊厳を回復し、その心の傷を癒すべきだ」と強調。「韓國政府は歴史の殘した問題を適切に解決し、未來志向の韓日関係を発展させるべく盡力する」と強調した。
韓國人「慰安婦」被害者の金福童さんが1月28日、93歳で他界した。韓國政府が認定登録した慰安婦被害者238人のうち、健在なのは23人だけだ。韓國與黨「共に民主黨」の報道官は「慰安婦被害者の恨(ハン)を晴らし、涙を拭うことのできる時間は殘りわずかとなった。日本政府の誠実な謝罪と賠償があって初めて、『慰安婦』問題の真の解決は可能だ」との考えを示した。野黨「自由韓國黨」の報道官も日本政府の誤った歴史認識に深い遺憾の意を表すとともに、速やかに謝罪して「慰安婦」問題解決の対策を定めるよう日本側に促した。
歴史問題をめぐる韓日間の爭いは長年にわたる複雑なものであり、解決は決して容易ではないとの分析がなされている。外交で波風が絶えず、雙方共に不信感を募らせる中、世論は韓日関係が短期間で改善されることについて楽観視していない。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年2月15日
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