中國の旅行サイト?攜程旅游が発表した「2019春節(jié)の海外旅行消費と人気ランキング」によると、春節(jié)(舊正月、今年は2月5日)期間中に人気となった海外旅行先で、日本は2位の座を守った。近年、日本を訪問する中國人観光客の消費は、「モノ消費」から、體験を重視する「コト消費」へと変化している。また、大都市だけでなく、地方都市を訪問する中國人観光客も増加し、春節(jié)に日本へ行ってスキーを楽しむ中國人観光客も増加している。日本の華字紙「中文導(dǎo)報」が報じた。
18年の訪日中國人観光客が史上最多の延べ838萬人に
近年、中國の消費者の関心は徐々に「モノ消費」から「コト消費」へ移っており、モノ消費への支出は3年連続で減少となっている。中國人観光客の消費は一層理性的になってきており、數(shù)年前のように家電製品を「爆買い」する人は減っている。一方、安くて高品質(zhì)の日用品や消耗品を買う人は増加している。
訪日外國人観光客は日本の文化に大きな関心を示し、テーマ旅行や文化旅行が中國人観光客、特に女性客に大人気となっている。女性に人気となっているのは日本料理や茶道、華道などで、その他、蔦屋書店や鳩居堂、伊東屋など、文化的ムードが漂う場所が中國人観光客の間で絶対に行っておきたい場所となっている。また、相撲観戦やお祭りなども、一部の中國人観光客の間で人気になり、「じっくり體験型旅行」や「グルメ旅行」がトレンドとなっている。
もちろん、中國人観光客の間では依然として「ショッピング」が消費に占める割合が一番大きい。商機に敏感な日本の大都市のショッピングセンターやドラックストアはモバイル決済が好きな中國人観光客に合わせて、支付寶(アリペイ)や微信支付(WeChatペイ)などを?qū)毪筏皮い?。春?jié)商戦ではモバイル決済が起爆剤となった。
ある旅行社は、「春節(jié)期間中、観光客は多く、1ヶ月で5団體を受け入れた。中國人観光客は西安、青島、貴州、雲(yún)南、浙江から來ており、購買力は非常に高かった。春節(jié)期間に訪日した団體客には2パターンあり、1つは會社の社員旅行でレジャーがメイン。もう一つは家族旅行で、貴重な春節(jié)の休みを利用して、家族と一緒に日本の風(fēng)情を楽しんだ」と説明した。
ローカル地域をじっくり旅行が人気に
攜程のツアー旅行とフリーツアーの注文統(tǒng)計によると、最も人気の旅行先トップ10は上から順にタイ、日本、香港地區(qū)、インドネシア、ベトナム、シンガポール、マレーシア、臺北、カンボジア、フィリピンで、東南アジアや日本が依然として人気だった。
中國人観光客は、徐々に日本の大都市から、地方都市にも足を運ぶようになってきている。例えば、愛知県の焼き物の街?常滑市の観光協(xié)會によると、8年前、同市を訪問する外國人観光客はわずか350人だったものの、2018年には5500人に達した。そのほとんどが中國人で、陶器の招き貓が人気商品だという。
日本メディアの報道によると、中國などの國が春節(jié)の連休に入り、関西には多くの外國人観光客が訪れ、現(xiàn)地は春節(jié)特需に沸いている。百貨店はスマホで精算し、稅金の払い戻しも受けることができるシステムを?qū)毪贰嬃膝岍`カーは缶入りカクテルをPRし、スキー場はお得なリフト券などを販売するなど、各業(yè)界が中國人観光客の爭奪戦を繰り広げている。
春節(jié)に日本でスキーがトレンドに
これまでの単純な「爆買い」と違い、近年は、現(xiàn)地の文化體験が中國人観光客に人気となっており、春節(jié)に日本に行ってスキーをするという中國人も増加している。
今月9日夜、巖手県のスキー場?安比高原では、春節(jié)花火イベントが行われ、カラフルな花火が真っ白なゲレンデに輝き、観客からは大きな歓聲が上がった。ホテル1000部屋以上が全部予約済みとなり、中國各地からやって來た中國人が安比高原に集まった。
日本はバブル崩壊後、少子高齢化、人口減少という問題に直面しているのを背景に、スキー客も減少の一途をたどっている。ある統(tǒng)計によると、1990年代前半のピーク時と比べると、スキー客は約4割に減った。しかし、ここ數(shù)年は、スキーが盛んな歐米からの客のほか、初心者の多い中國からの客も増加している。
一人でも多くのスキーヤーにパウダー天國の安比高原に便利に來てもらおうと、春節(jié)前、中國東方航空は上海-花巻便を就航させた。同直行便開通後、上海から安比高原まで、わずか4時間で行けるようになった。
浙江省から來た男性?劉さんは、「スキーヤーの友人らにとっても安比高原の雪はあこがれの雪。今回は上海-花巻便に乗って來た。安比に5日間泊まり、毎日、スノーシューやスキーを楽しんだ。観光地を足早に巡るより、一つの場所に何日か滯在して、じっくりと現(xiàn)地を楽しむほうがいい。こうした旅行のほうが、心地よく、本當(dāng)の意味でのバケーションになる」と話した。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年2月13日
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