1萬3491箱の貴重な文化財を運び出し、はるか遠くの地へ移動させたのは、ここが戦地となったからで、またいつかここに戻って來るためだった。これは北京の人気観光スポット?故宮博物院がこのほど実際のエピソードをベースにして打ち出した連載漫畫「故宮回聲」のワンシーン。この漫畫のターゲットは若者たちだ。人民日報が報じた。
ここ數(shù)年、來年で「600歳」を迎える故宮は「若返り」をしているというイメージを、多くの人が抱いている。國寶を紹介する大ヒットバラエティ番組「國家寶藏(NATIONAL TREASURE)」にしろ、若者の間で大人気となったドキュメンタリー「我在故宮修文物」やネット通販サイト大手?淘寶の「故宮淘寶」ショップで販売されているユニークな文化クリエイティブグッズ、故宮の微博(ウェイボー)公式アカウントのおもしろい書き込みなどにしろ、ネット時代に入り、故宮はどんどん「若く」なり、新しいスタイルを取り入れて、人々、特に若者の生活に溶け込むようになってきている。
習(xí)近平総書記は「博物院はまさに大きな學(xué)校だ」と指摘したことがある。古い建物群、収蔵している文化財、専門家?學(xué)者の知能リソースは、故宮博物院にしかない資源だ。それらの資源をいかにうまく活用し、イノベーションを?qū)g現(xiàn)させることができるのだろうかという問いに対して、故宮が出した答えが、「普通の人々」を第一に考えることだった。貴重な文化財を保存するのは、「人」のためであり、深遠なる學(xué)問も「人」のためにあり、研究もまた「人」のためにあるからだ?!肝幕敜葰s史、文化に息を吹き込む」最終的な目的は、全て今ここにいる無數(shù)の普通の人々のためであり、後の世代のためだ。
こうした目標(biāo)を掲げ、故宮は「若者」にターゲットを絞った。故宮を預(yù)かる関係者は「若者たちが何が好きかを見定め、我々はそれを提供する」とし、こうした「青春まっさかりの故宮」というそのコンセプトを説明する。しかし、若者をターゲットにするといっても、単に「老人が若作りする」という意味では決してない。若者の特徴やニーズを深く研究し、インターネットのインタラクティブ機能を存分に活用し、若者がコンテンツ産業(yè)の生産に參加するよう牽引してはじめて、文化博物、文化クリエイティブグッズ事業(yè)は新しい原動力と活気を得ることができるのだ?!腹蕦m回聲」は、こうしたたくさんのチャレンジのうちの一つであり、インターネットプラットフォームと提攜して、アニメイノベーションコンテストを開催し、若いネットユーザーからアイデアを募集して、若者のアイデアを作品に盛り込んでいる。こうしたスタイルはインターネット時代の社會の特徴にマッチしており、大きなPR效果も期待できる。
歴史ある故宮が若者に世代を超えて歩み寄ることで、さらに多くの異なる業(yè)界にまで予想外に數(shù)多くの恩恵を及ぼしている?,F(xiàn)在構(gòu)築中の「デジタル故宮」は、博物館と社會の融合に著目しただけでなく、多くの學(xué)科を融合させ、伝統(tǒng)の技術(shù)?蕓術(shù)と現(xiàn)代テクノロジーとの融合を目指し、博物館の新たな形態(tài)を作り上げている。こうした「化學(xué)反応」が生じることで、故宮に息が吹き込まれ、活気づき、1+1=3以上という效果を生んでいる。このような「故宮スタイル」は近年、中國の多くの文化博物機関に影響を與え、牽引するようになっているだけでなく、故宮博物院で働きたいと願ったり、短大?高専?大學(xué)における文化博物を?qū)煿イ工肴粽撙眽垽筏皮い毪韦蚰郡摔工毪长趣扦毪瑜Δ摔蓼扦胜盲皮皮い搿?/p>
來年、故宮は「600歳」を迎えることになる。雄壯で美しい故宮を完全な形で次の「600年」に引き継いでいくこと、これが故宮が堅持する目標(biāo)だ。「次の600年」に引き継いでいくのが、生気を失ってしまった文化財なのか、それとも生き生きとしていて活力あふれた文化なのかという問題は、伝統(tǒng)文化の保護や伝承に攜わっている全ての人が一考すべき重大な問題であると言える。
故宮のチャレンジは、「歴史ある古い文化財ながら、今の時代においてもすでにしっかりと受け入れられた」という結(jié)果を出している。しかし、「600歳」の故宮は、中國で最も古い寶でもなければ、古いものの良さを新しいものに生かす最後のケースでもない。故宮が始めたこの一連の探求に今後、追隨し、追い越していくケースがより多く現(xiàn)れてくるであろうことを確信するだけの十分な理由があると言えよう。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年1月11日
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