80歳の親が50歳の子どもの面倒をみる。この世代の親たちは経済の高度成長(zhǎng)期に資産を相當(dāng)蓄えていて余裕がある。しかし老齢にさしかかった親たちは、今や自分の健康問(wèn)題や介護(hù)問(wèn)題に直面しなければならず、子どもに対しては気持ちはあっても力が及ばない。日本人に特有の羞恥心が、こうした親たちに行政機(jī)関や民間の支援団體に助けを求めることをためらわせ、経済的に困窮しても救いの手をさしのべることをさせない。その結(jié)果、高齢の親と中年の子どもが家で餓死するという事件がたびたび起きるようになった。
さらに軽視できないのは引きこもりの心の問(wèn)題だ。中年の引きこもりの約4割が、「悩みはあっても誰(shuí)にも相談しない」と答えた。こうした世間と隔絶した暮らしは偏った性格を形成しやすい。実際、最近の日本社會(huì)を揺るがした2つの事件の背後には、どちらにも引きこもりの姿があった。
▽なぜ家に閉じこもるのか?
早稲田大學(xué)の専門(mén)家によると、「引きこもりには日本社會(huì)の現(xiàn)狀が反映されている。日本人はルールを強(qiáng)調(diào)し、個(gè)人の価値が集団のルールを守る能力に體現(xiàn)されている。引きこもりはこのような価値を?qū)g現(xiàn)できない人々で、自分は役に立たない存在と思い、それを恥ずかしく思い、社會(huì)に出ていくことができず、自責(zé)の念に駆られている」という。
このほか學(xué)校でいじめに遭う、仕事が見(jiàn)つからない、職場(chǎng)になじめないなども、引きこもりの原因になる。
日本の精神科醫(yī)?斎藤環(huán)さんは、メンツが引きこもりを生み出す最大の要因との見(jiàn)方を示す。引きこもりは、社會(huì)から遠(yuǎn)ざかる時(shí)間が長(zhǎng)ければ長(zhǎng)いほど、人との関わりで失敗したという挫折感が強(qiáng)くなり、普通の暮らしに戻るのが難しくなる。こうした人々は自分を社會(huì)における「失敗者」と考えており、自尊心と自信が絶えず傷つけられているため、家を出るのが徐々にとても恐ろしいことになっていく。より困ったことは、引きこもりの親はメンツを重んじて、數(shù)ヶ月も、時(shí)には數(shù)年も専門(mén)家に助けを求めずにいることがよくあり、専門(mén)的治療を行う最適なタイミングを失することが多い。