中國のあるインフラプロジェクトがまたギネス記録を更新した。福建省廈門(アモイ)市の後溪長距離バスターミナルのメイン建築平行移動プロジェクトによる288.24メートルの平行移動距離で「建築物全體の平行移動の幅」のギネス記録として認定された。科技日報が伝えた。
◆3萬トンのターミナル、288メートル移動し90度回転
廈門後溪長距離バスターミナルのメイン建築の建築面積は2萬2800平方メートルで、総重量は3萬トン以上。これは凱旋門2.5個分に相當する。メイン建築は地上3階建てで、地下2階となっている。平行移動プロジェクトはこの5階の建物を288メートル平行移動し、西向きから北向きに90度回転させる必要があった。
平行移動プロジェクトは2018年5月に始まり、今年4月1日に成功した。中國で平行移動面積と重さが最大の、移動距離が最も大きい単一建築物並行移動記録を更新した。
◆なぜ、どのようにして平行移動するのか?
平行移動は福廈高速鉄道の建設(shè)スペースを確保すると同時に、ターミナルの既存の資源を最大限に活用することを目的とした。
平行移動の安定性を確保するため、プロジェクトチームは交代歩行型プッシュ平行移動技術(shù)を採用した。同技術(shù)が國內(nèi)の平行移動プロジェクトで応用されたのは今回が初。
メイン建築の下部には橫向きに平行移動が可能な500個以上のジャッキが取り付けられた。これをA組とB組に分け交代させることで建築を持ち上げ、敷設(shè)したレール上に移動した。
中國の新たな世界記録更新を見た海外のネットユーザーは、「中國はインフラ工事の王者だ」と驚きの聲をあげている。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年9月18日