中國の高級醫(yī)療機器の獨自革新に新たな進展があった。天津大學、中南大學、威高集団が共同開発した中國國産手術(shù)ロボット「妙手S」がこのほど、正式に臨床試験段階に入り、醫(yī)療市場での応用まであと一歩となった。光明日報が伝えた。
手術(shù)ロボットは醫(yī)師の手術(shù)能力と手術(shù)の質(zhì)を高めることのできる、高級醫(yī)療機器の代表的な製品だ。醫(yī)師は手術(shù)中に手術(shù)用の器具を使うのではなく、操作レバーを操る。低侵襲手術(shù)ロボットは醫(yī)師の動作をリモートコントロールによりロボットアームに正確に伝える。ロボットアームが患者の體內(nèi)でその動きを?qū)g行することで、外科手術(shù)を施す。手術(shù)ロボットシステムは先進國において、一般外科、泌尿器科、産婦人科、脳心臓外科などの分野で広く応用されている。中國の手術(shù)ロボットは現(xiàn)在、主に輸入に依存している。コア技術(shù)及び製品は、少數(shù)の先進國に握られている。
天津大學の王樹新教授のチームは國の需要を見據(jù)え、2000年より低侵襲手術(shù)ロボットの研究を開始した。中國で最も早く手術(shù)ロボットの研究を展開した科學研究チームとしての彼らは、中國初の低侵襲手術(shù)ロボット「妙手」システムの開発に成功した。彼らは2004年に仏パリ第6大學と共同で、小型化低侵襲手術(shù)ロボット「MC2E」システムを開発し、動物実験を終えた。2007年より國家863計畫の支持を受け、腹腔鏡低侵襲手術(shù)ロボットシステムの研究を掘り下げ、2010年に中國初の低侵襲手術(shù)ロボット「妙手A」システムを開発し、國の空白を補った。2010年に腹腔低侵襲手術(shù)ロボットの試作機を研究した上で、研究チームは臨床製品の特徴に基づき、2014年に臨床化腹腔低侵襲手術(shù)ロボットを開発したとともに、率先して臨床手術(shù)を展開した。
産學研用の緊密な結(jié)びつき、王氏のチームと中南大學湘雅三病院の朱曬紅教授のチームの緊密な連攜により、「妙手S」手術(shù)ロボットシステムが共同開発され、國産手術(shù)ロボットの産業(yè)化の大きな一歩を踏み出した。手術(shù)ロボット業(yè)界で初の醫(yī)療機器登録許可証を取得したことは、中國が獨自開発する手術(shù)ロボットが、臨床から市場に進出していることを意味する。
説明によると、人の手による操作及び伝統(tǒng)的な腹腔鏡低侵襲手術(shù)とは異なり、「妙手S」は人の手の極限を打破した。ロボットアームが人の手の代わりに360度の自由な旋回と移動を行うことができ、各方角の旋回と移動にはまったく圧力がなく、醫(yī)師の手のブレがすべて補正される。縫合結(jié)紮も巧みで、手術(shù)の操作がより精密かつ正確になる。同時にカメラレンズにより人の目の限界が打ち破られ、手術(shù)ロボットに搭載される「立體畫像表示ウインドウ」は、手術(shù)の視野を數(shù)倍に拡大できる。醫(yī)師はこの小窓を通じ、3次元の立體的な高畫質(zhì)畫像を目にすることができ、視野がより鮮明になり、手術(shù)の質(zhì)が明らかに向上する?!该钍諷」のサポートがあれば、醫(yī)師は座ったまま手術(shù)を行えるようになった。これは長時間の複雑な手術(shù)の実施により適している。
王氏は取材に対し「手術(shù)ロボットが発展することで醫(yī)師の代わりになるわけではなく、醫(yī)師の手術(shù)能力を拡張する。腹腔のような低侵襲手術(shù)で目にする畫面は平面が多く、そして拡大する倍數(shù)が低い。一方で、手術(shù)ロボットというシステムを用いると10倍以上に拡大し、腹腔內(nèi)に入ることができ、より大きく立體的で直感的な畫像を見ることができる」と話した?,F(xiàn)在市場を獨占している同類手術(shù)ロボットと比べると、妙手はシステムの體積?重量、畫像の視角、手術(shù)の體位の適応能力、裝置全體のコスト、手術(shù)のコストなどの面で大きな強みを持つ。操作方法、手術(shù)補助の柔軟性、活動空間、操作力、測位の精度などの面で高い技術(shù)水準に達している。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年12月4日